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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『Iターン』田中圭がカッコよすぎ
今夜最終回!

『Iターン』大物極道のようなすごみのムロツヨシ、迎え撃つ田中圭が史上最高のカッコ良さ!

元傭兵を制し、大物極道のようなすごみを漂わせる堅気のムロ

 周りに振り回され続け、そのたびに情けない泣き顔になっていたムロが変わり始めている。

 岩切組の情報を要求してくる河原に対し「竜崎組長は情報をいくらで買ってくれるんですか?」と迫る不遜な態度が堂に入っている。首にプラスチック爆弾を巻きつけられた河原に「もう、この件に介入しないでください。……約束できますか?」と釘を刺す際の声のトーン、すごみは、まるで本物の大物極道のよう。ムロの顔つきがどんどん漢になってきているのだ。

 最もムロの強さを感じさせたのは、カチコミの作戦会議をする直前に「作戦よりも大事なことがある」とチワワの昌三さんの散歩を申し出た場面である。流されない意志の強さ。あそこは胆力を感じさせた。

 しかし、昌三さんの前だけでは本音がこぼれるムロ。

「白状してもいいですか? 僕ねえ、実は……すごく怖いんです。これで人生が終わるかもしれない」

 ムロの言葉を聞く昌三さんの顔は、迷える者の声を受け止める度量の大きさを漂わせている。頼もしいのだ。『Iターン』のTwitter公式アカウントは9月20日に昌三さんの画像をアップ。そのハッシュタグには「真のボス」と記されていた。なるほど。

 そういえば、ムロは家族にも電話で弱気を吐き出していた。

「あのなあ、敦子。俺……会社クビになるかもしれない。でもなあ、信じてくれ。家族を不幸にするようなことはしない。アルバイトでもなんでもしてどうにかするよ」

 極道に揉まれ、覚悟することができた堅気のムロ。彼の成長と本音は、強さと弱さは表裏一体だと表している。サラリーマンは弱くもあり、強くもある。何しろ、岩切組と竜崎組が抗争するよう裏で絵を描いていたのは堅気の手塚なのだ。手塚はかつて「銀行も表の顔だけじゃない」と口にしていた。堅気の食えなさ、狡猾さ、したたかさ、そして強さを体現しているのがムロと手塚だ。

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