King & Princeをスターダムにのし上げた平野紫耀の「ド天然」と「今後の不安」
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「平野とその仲間たち」になる心配も……
キンプリが「シンデレラガール」でCDデビューしたのは1年半前のこと。体感的にはそれ以上の年月がたっている印象があるが、それだけスターダムに駆け上がったスピードが速かったということだろう。
彼らが一般に広く認知されたのは、やはり平野の天然ぶりが「名刺」代わりとなったことが大きい。いわゆるジャニーズ好きではなくても、彼を知り、ファンになる層がいたということだ。
グループアイドルはそれぞれのキャラクターの模索に苦慮し、その分、ブレークまでに時間がかかるケースが多い。また、起用する側もどう料理すればいいか二の足を踏むところがあるが、平野はそのキャラがすでに定まっていたことで、バラエティへの声もかかりやすくなったのではないだろうか。
一方で不安材料もある。平野の活躍によりキンプリというグループの支持は広がったが、他のメンバーの知名度はこれからである。この先、さらに平野にだけ声がかかるようになると、メンバー格差もおのずと出てくるのは否めない。
しかし、例えば櫻井翔は以前、「松本潤の『花より男子』(TBS系)出演が嵐の転機になった」と語っていたが、このように何かしらの推進力なしにブレークにつながらないことは事実。平野がグループを牽引し、これによって個々のメンバーがステップアップしていくことを望みたい。
とはいえ、彼らのジャニーズ歴は決して浅くない。平野は今年で入所7年、高橋海人も6年がたつ。ポッと出と思いきや地肩は強いはずだ。
惜しむらくは、彼が昨年4月に出演した火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)だ。平均視聴率19.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した『花より男子』の事実上の続編(『花より男子2』の平均は21.6%)として注目を集めた同作だったが、終わってみれば平均8.3%と、期待値を下回ってしまった。平野の人気が熟した今のタイミングであれば、より視聴率も高かったことだろう。
だが、ジャニー喜多川氏が生前最後にCDデビューさせたグループのこと、きっとその教えを胸に、ファン念願の冠バラエティやドームツアーなど、次々と夢をかなえてくれるはずだ。
(文=都築雄一郎)
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