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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > コアサポーターたちがセレ女を排除!

チャント動画で話題のセレ女がSNS全削除! 彼女を追いつめた、一部サポーターのアナクロ思考

話題となったチャント動画(現在は削除)

 セレッソ大阪のブルーノ・メンデスのチャント(応援歌)をバズらせたセレ女(セレッソ女性サポーター)が、自身のSNSアカウントをすべて削除してしまった。

 理由は定かではないが、100万回以上も再生された動画をアップした際にも、一部のコアサポーターからは批判的なコメントが集まっていた(参照記事)。その声はやむことがなく、彼女が有名になればなるほど、SNSには誹謗中傷コメントが増えていった。おそらく、この炎上に嫌気が差してアカウントを削除したのだろう。

 いちサポーターとして日常的にアップしていた動画が話題となり、そこで大炎上が起きれば、タレントとして有名になるという強い心でもない限り、続けていけないのは容易に想像がつく。「炎上しないようにすればいい」としたり顔で指摘する人もいるだろうが、思わぬところから火がつくこともある。だからこそ、多くの人はSNSに鍵をかけることでリスクを回避しているのだろうし、彼女にとってはアカウント削除が防御手段だったのだろう。

 発信力を持っていた彼女がアカウントを削除したことについて、Jリーグ関係者たちは頭を抱える。

「Jリーグ観戦者平均は40歳を超えています。その中で、彼女の出現は希望となりました。若いかわいらしい女性たちによる“インスタ映え”という、今までのJリーグにはなかった、若者に響く新たな観戦の楽しみ方が発信されたわけです。これがきっかけとなり、ほかにもこれまでの概念にはない新しいモノが生まれるかもしれない。もちろん、それはあくまでも入り口であり、今度は我々が彼らを固定客にするような努力が必要です。ですが、せっかくの入り口が閉ざされてしまったのは残念です」(Jリーグ関係者)

 村井満氏がチェアマンに就任してから、Jリーグは新たな試みをスタートさせている。以前はネットに懐疑的だったJリーグ事務局も古臭い価値観を捨て去り、積極的にSNSなどで情報を発信している。また、クラブ側は独自にネットメディアの取材を受けるなど、なんとかマーケットを拡大しようと努力をしている。

 それなのに、なぜ一部のコアサポーターは、彼女のような存在を批判するのだろうか? サッカーライターに聞いた。

「サポーターたちは歴代のJリーグ幹部たちに対し、手厳しい言葉を浴びせてきました。たとえば、時代と逆行した過密スケジュールの上に成り立つ2ステージ制の導入などです。そんな元Jリーグ幹部たちと、彼女を攻撃したサポーターの思考は同じなんです。スカパー一択でJリーグを大安売りしていたJリーグ元幹部たちと、ゴール裏はこうあるべきだという一部のコアサポーター。どちらにも新しい発想がない。興味があるのは、自分たちの居場所を守ること。発展性を求めていないから、停滞し、どんどん先鋭化してしまっている。一部のサポーターたちは、自分たちがJリーグ発展の弊害となっていることを理解すべきでしょう」

 だが、その一部のサポーターたちが事態を理解するのは難しそうだ。彼女がSNSを削除した後、Twitterでは「やっと葬りさることができた。皆の努力の賜物です。次は〇〇というアカウントを!」といった趣旨のツイートが出回り、新たな攻撃対象を探している。

 そんな彼らにも、選手の声は届くはず。新たな被害者を出さないためにも、日本プロサッカー選手会になんらかのアクションを起こしてほしいものだ。

(文=TV Journal編集部)

最終更新:2019/09/14 14:00
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