『有吉ぃぃeeeee!』が掘り起こした、キレる佐山聡の真実
#プロレス #有吉弘行
佐山聡は、底が丸見えの底なし沼
プロレス界には「底が丸見えの底なし沼」という言葉がある。外からすべてが見えているようで、実は何も見えていないということを暗喩した一語だ。
何も、後年に佐山が語った真意を全肯定しようというわけではない。例えば、スイッチが入ってキレやすい佐山には、あるウワサがあった。99年3月14日、プロレス団体「UFO」横浜アリーナ大会終了後の打ち上げパーティで、佐山がキレてアントニオ猪木に「殺すぞ」とフォークを突き立てたという真偽不明のエピソードだ。
「その真偽を佐山に問うと『(ウワサは)怖いですねぇ、猪木さんにそんなことできるわけないじゃないですか』と大げさに肩をすくめたのだ」(『真説・佐山サトル』より)
しかし、一方で、異なる見解も存在する。当時、UFOスタッフだったXさん(仮名)は、書籍『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実』(宝島社)のインタビューで、こう証言している。
「佐山さんが猪木さんに『オラァーッ!』ってフォークを持ちながらすごんだっていうのは、噂でもなんでもなく、本当のことです。そのまま佐山さんは、怒って帰っちゃいましたから。猪木さんと佐山さんの間になにがあったのか、本当のところは当人同士にしかわかりません」
“プロレス村”以外の誰かから質問された場合、プロレスマスコミには決して明かさないような本音を、選手はポロッと口にしがち。これは、プロレスあるあるのひとつだ。そういう意味で、意外とプロレスファンは『有吉ぃぃeeeee!』を見逃せない。有吉やタカアンドトシが無邪気に放った質問が、プロレスラーにクリティカルヒットする可能性は多分にある。
いつか、4代目タイガーマスクからバトンを受けた佐山が、もしくはゲームマニアとして名高い前田がこの番組にゲスト出演しないかと、妄想が妙に高まってしまう。
(文=火の車)
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