沢尻エリカの離婚騒動はタブー?「別に」から派生した異常なスキャンダルは何だったのか
一度は「消えた女優」になった沢尻エリカが、完全に復活を遂げている。P&GやIndeedなどCMにも起用され、かつてのスキャンダル臭は払拭された。来年度のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演を果たす。
大河出演に伴い、沢尻エリカは約8年間交際していた恋人との関係を終わらせたと、10日発売の「女性自身」(光文社)が報じた。すでに事実婚状態であると伝えられたほどの仲だったが、沢尻は大河に全力で臨むため、自ら別れを切り出したのだという。
なぜ大河ドラマ出演に全力で臨むにあたって、恋人と別れる必要があるのかはさっぱりわからないが、ともかく「女性自身」によれば大河の撮影現場では「エリカ様の“改心”」が評判らしい。沢尻はスタッフを気遣ったり、自ら話しかけて場を明るくしようと努めているそうだ。
何がどう“改心”なのかというと、沢尻エリカといえばかつて「態度の悪すぎる女優」として一斉にバッシングされたことがあるから。2007年、沢尻エリカは主演した映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で、女性司会者の質問に対して「特にないです」「別に」と吐き捨てるなど、終始不機嫌な態度を取ったことで猛批判を浴びた。
この「別に」発言について沢尻エリカは朝の情報番組で涙を流して謝罪するも、「ウソ泣きだ」などとさらなるバッシングに晒された。沢尻は芸能活動を休止に追い込まれ、2009年には所属事務所のスターダストを解雇されている。
沢尻エリカの結婚と離婚はタブー?
8月28日発売の雑誌『Numéro TOKYO』(扶桑社)のインタビューで、沢尻はこの「別に」騒動について、次のように振り返っている。
<20代になったばっかりの頃は周りがよく見えていなかったんだと思う。求められる「沢尻エリカ像」はこうなんだと、自分で作り上げたフェイクになり切ろうとしていた。でも、やっぱり無理があったよね。どこかでそれを壊したいと思っていたし、そんな気持ちが爆発してあんな大失敗をして、周りにもさんざん迷惑をかけて。素敵な作品を台無しにして、プロとして失格だったと思う>
このように「別に」騒動については雑誌やテレビ番組で振り返ることが何度かあった沢尻エリカだが、結婚と離婚について触れるメディアはない。
彼女が「別に」騒動以降に“ハイパーメディアクリエイター”の高城剛氏と結婚しスペインに渡ったこと、結婚からわずか1年後に泥沼離婚騒動が巻き起こったことなども、彼女の芸能活動が中断した大きな要因だった。
離婚協議は長引き、その間、「売人との不倫」「大麻中毒」などネガティブな報道が異常なほど多く出た。主演映画『ヘルタースケルター』の公開直前だった2012年5月、「週刊文春」(文藝春秋)に<沢尻エリカは大麻中毒>との見出しが躍り、公開が危ぶまれたのだ。
当時の記事によれば、同誌はスターダストが沢尻の解雇に当たって送付したという“通知書”を入手。そこには「沢尻に薬物検査を行ったところ、陽性反応が出た」「沢尻本人は大麻の使用を認めながらも、今後使用を止めることはできないと表明した」などと書かれていたという。さらに、スペイン・バルセロナの“大麻インストラクター”を名乗る男性まで登場し、沢尻を取り巻く混乱は最高潮に達していた。
2013年にようやく離婚が成立してからは、すっかり沢尻を取り巻くネガティブ報道は落ち着いた。こうして振り返ってみれば、「別に」発言は沢尻バッシングのきっかけだったに過ぎない。むしろ高城氏との交際・結婚~離婚こそが、彼女の日本での芸能生活を困難なものにしていたことがわかる。そして復活後の今は、すべてが闇に葬り去られた。非常に不可解な騒動だったとしか言いようがない。
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