お笑い第7世代に乗り遅れた”次来る”芸人!? ザ・マミィによる「第8世代コント」
#お笑い芸人 #ザ・マミィ #ツギクル芸人グランプリ
トリオからコンビへ。東京03飯塚の助言
――ではあらためて、どうやってザ・マミィ結成に至ったのか、卯月の頃を含めて教えてください。
酒井 僕ら、人力舎の養成所の同期なんです。
林田 酒井が別の奴とコンビを組んでいて、そこにコンビを解散した僕が入れてもらえることになって、前のトリオの卯月になりました。それが養成所卒業の3カ月前ぐらいですね。
酒井 僕がコンビでやってたときに、顔や空気感は面白くても、なんか脳みそが足りないなと。そこでちょうど余ってた脳みそを見つけた(笑)。
林田 脳呼ばわり……気持ちよくないな。
酒井 組んだらそばから養成所のライブでいきなり1位を取れたりして、これはいけるぞと。
林田 あくまで養成所の中の話だけど、3人それぞれが目立ってはいたんです。でも組んだ当初は、先生も「目立ってるやつが集まったからってうまくいくもんじゃない」という評価で、それがライブで1位とったら「いや~、ドリームチームだね!」って。手のひら返しでした(笑)。
――順調だったのに、突然の解散でしたよね。あれはどういう事情で……。
林田 解散の経緯は僕ら目線になっちゃうし、一緒にやっていた木場も同じ事務所で芸人続けてるんで、うまく説明できないんですけど、方向性なんかについて話し合うことが多くなってて……。そういうのが積み重なって、解散の方向で考えようということになったんですよね。で、その後、ここ(林田と酒井)でやれるかどうか、改めて話をしました。僕はやりたかったんで。
――コンビで再始動して、感覚はすぐつかめました?
酒井 いやー。どういうネタを作っていいか分からなかったですね。
林田 トリオだと2対1の構図を作るだけで伝わる情報もあるんです。そのへんのコツがつかめなくて、めちゃくちゃ説明セリフが増えたりしてました。お客さんは「新しいコンビになって、どうなんだ?」で見てくるし、スベるときは前よりもスベって……。
――最初にできたネタは?
林田 卯月みたいなパターンのやつです。中央にいる酒井くんが巻き込まれていって、出入りする形が似ている。東京03の飯塚さんには「面白いけど、卯月じゃん!」って突っ込まれました。
酒井 他にも「もう一人の影が見える。今にも出てきそう」とか言われましたねえ。
林田 それから3カ月ぐらいグチャグチャもんで……。あの時期はキツかったです。
――いつ形が見えました?
酒井 「松ノ門」(霊能者のコント)を見つけたときですね。ライブにかけたら久々にウケた感覚があったんですよ。「これがマミィだ! 僕は松ノ門だ!」(笑)。
――「松ノ門雲洲」という名前が秀逸ですよね。『ツギクル』では金縁のメガネ褒められてましたが、名前や小道具はかなりこだわってます?
酒井 それこそオジサンがかけるメガネを、100均で買う芸人もいるんですよ。でもそれだとコント自体が安っぽくなる気がして。だからイタリア製の6,000円のやつを選びました。そこはこだわってます。
――というと、松ノ門の和装は?
林田 こだわりを話した後に申し訳ないんですが、あれはドンキで買いました(笑)。
――デパートの屋上コントで出てくる、ウサギの着ぐるみはどうなんですか。
酒井 あれは買いました。
――えー!
酒井 ネット通販で15,000円しましたね。
林田 設定がある程度できた段階で、なぜか2人でハイになって買っちゃったんですよ。でもその後中身が固まらなくて、でも着ぐるみ買ったから、ムリヤリ作ったネタですね。小道具全般は、酒井くんが結構作ってくれます。
酒井 昔、巨大な勾玉を紙粘土で作ったこともあります。作っている間、放っておくと形がつぶれるんで、6時間ぐらい手で持って乾燥させたりしました。実は、うちの兄がおもちゃ制作会社で働いていて、なんでも作れるらしいんですよ。アイアンマンみたいに顔がカシャーン! と開く面もいけるから、作ってあげようかと言われてます。
林田 面白いな、それ。
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