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【香港デモ】

大阪では「時給1000円」で参加者募集! 中国人が世界各地で香港人にカウンターデモ

レストランを襲撃した中国人たち(立場新聞より)

 香港政府が推し進める逃亡犯条例をめぐって、市民による大規模デモが長期化し、社会に大きな混乱をもたらしている。こうした状況下、中国政府は香港のデモ隊に対して、鎮圧部隊の投入をほのめかすなど、緊張も高まっている。

 そんな中、懸念されているのが、第三国で発生している中国人による香港人や台湾人への暴行や嫌がらせ行為だ。

 8月24日には、大阪高島屋の前で現地在住の香港人らによるデモが行われたのだが、同じ場所にそれを凌駕する数の中国人が集結。罵声や中国国歌の合唱で、香港人らのシュプレヒコールをかき消すカウンターデモを行った。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。

「香港人らによる大阪高島屋前でのデモの計画は、数カ月前から公にされていた。それに呼応するように、大陸出身の在日中国人らは、中国版LINE「微信」などのアプリを使って、カウンターデモ参加を呼びかけていました。時給を提示して参加を促す書き込みも目にしました」

 中国人らによる、香港デモを支持する華人を力でねじ伏せようとする試みは、日本以外でも行われている。香港メディア「立場新聞」(8月26日付)によると、8月、チリの首都・サンティアゴにあるレストランを現地中国人が襲撃する事件が発生した。この店の経営者は台湾人男性で、香港で発生した大規模デモを支持していたため、ターゲットとされてしまったのだという。襲撃に参加した中国人らは、主に微信や中国版Twitter「微博」で連絡を取って集結したとみられている。

 事件後、襲撃の様子を収めた動画がSNSに投稿され、その卑劣な行為は世界中に拡散された。動画には、20人ほどの中国人グループが、中国国歌を合唱しながら店内の食材を踏みつけたり、店先に放尿したほか、店のシャッターにペンキをぶちまけたり、店内に中国国旗を勝手に貼り付けるなど数々の犯罪行為が確認できる。中には、「台湾や香港の独立を主張することは死への道だ」と、殺害予告とも思える脅迫文を店内に残していった者までいた。こうした事態を受け、台湾外交部はチリの警察当局や現地代表所(大使館に相当)などと連携し、台湾人の安全確保に努めるとしている。

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