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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 上島竜兵”何もしない”という境地

“元祖・リアクション芸人”上島竜兵がたどり着いた「リアクションしないことが面白い」という境地

おかしなことがあっても反応しない、リアクション芸のレジェンド

 土田からの飲みの誘いで、都内の某居酒屋に1人でやってきた上島。土田は仕事で遅れるというテイにし、遅れて到着した後輩2人と飲む上島をカメラは捉え続けた。

 最近の上島の飲み方は、焼酎ロック&チェイサーが基本だ。後輩のストレッチーズ・福島敏貴に「ボトル入れませんか?」と促され、焼酎ボトルをオーダーした上島。運ばれてきたボトルの中身は、実は水100%というのが今回のプチドッキリである。グラスに氷を入れ、ただの水をグラスいっぱいに注ぐ後輩たち。それを受け取り、グイッと飲む上島は果たして気づくのか? ……ノーリアクションだった。構わず気づかず、上機嫌で会話を続けている。

福島「おいしいですね、三岳」

上島「うん」

 氷が入った水のグラスを手に、いい調子で乾杯する芸人たち。一種、異様な光景である。酒が進むほど目をつむるはずなのに、飲めば飲むほど目がパッチリしてきた上島。肉体的にはどんどん酔いがさめていっている。でも、一向に気づかない。ロックで飲んでいるのに……。

土田「あんなにテーブルに水並ぶことあります? 腹パンパンになっちゃうよ」

 水攻めとは別のイタズラも上島を襲った。後輩が注文した枝豆のさやの中身が何も入っていないというプチドッキリである。問題の枝豆を口にした上島。果たして気づくのか? ……やはり、ノーリアクションだった。構わず、後輩と楽しく会話し続ける。

三村「どういうことよ(笑)」

大竹「『バレるんじゃないか?』とか、ドキドキした意味ないね」

 ネタばらしされた後の上島を見ると、すでに次のフェーズへ突入しているのだと確信した。

上島「おかしいと思ってたよ。枝豆がないんだよ(笑)」

大竹「なんで言わないん ですか(笑)」

上島「店に言っても悪いかなと思って」

 何かあれば必要以上に騒ぎ立て、痛みや苦しみをアピールするリアクション芸人。しかし、上島は「リアクションしないことが面白い」という境地にたどり着いていた。

大竹「何も気づかず、吸収していく」

土田「ツッコむとかってないですね。すべてを受け入れる」

 新しい意味でのリアクション芸人誕生! 久々に同期・上島の姿を目の当たりにした内村は「すごい素敵な人生ですよね」と、しみじみ。ポツリと真顔で言っていた。

(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2019/09/02 14:00
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