相葉雅紀は「嵐のお荷物」なんかじゃない! 低視聴率でも好感度高くCM本数は1位
今月24日から25日にかけて放送された『24時間テレビ42・愛は地球を救う』(日本テレビ系)。平均視聴率は16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)、瞬間最高視聴率は39.0%であり、昨年を超える数字を叩き出した。しかし、メインパーソナリティーである嵐の相葉雅紀が主演した番組内のスペシャルドラマの視聴率は芳しくなく、ネット上では、「相葉雅紀は嵐のお荷物」などという記事も出ている。
相葉が主演を務めたドラマのタイトルは「絆のペダル」。相葉演じる自転車選手の主人公が、肝臓の病気を患った母親(薬師丸ひろ子)に生体肝移植をするという選択により自身も手術を受け、葛藤しながらも選手として復活するまでを描いた実話に基づくストーリーだ。
「相葉雅紀が足を引っ張った」は“いじめ”的
相葉雅紀の他にも、田中圭や波瑠など人気役者も出演しており、視聴率は18.0%だった。通常のドラマと比較すると驚異的な高さの数字だが、『24時間テレビ』内の歴代ドラマでは、ワースト3位。嵐メンバーは櫻井翔以外の4人が同番組のスペシャルドラマに主演しているが、その中でも「絆のペダル」は最も低い視聴率だった。ちなみに嵐の視聴率の順位は、1位は松本潤の「みゅうの足パパにあげる」(2008年)で25.6%、2位は二宮和也の「車イスで僕は空を飛ぶ」(2012年)で23.8%、3位は大野智で「今日の日はさようなら」(2013年)で23.4%だ。
このことから、「相葉雅紀が『24時間テレビ』の足を引っ張った」「相葉雅紀は嵐のお荷物」などと叩かれているわけだが、そもそもドラマの視聴率がすべて主演の責任ということは全くない。相葉を他のメンバーと比較し、「劣っている」と責めるような記事自体、いじめに等しいともいえる。
相葉雅紀の真骨頂は“好感度”の高さ
相葉雅紀の真骨頂は、俳優として視聴率を稼ぐことではなく、その“好感度”の高さにある。
相葉雅紀主演のドラマはコンスタントに制作・放送されてきたが、確かにどれも高視聴率を収めたとは言い難い。最新の主演作『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)は、深夜枠ということもあってか、平均視聴率は5.3%であった。
しかし一方で、CMとレギュラー番組の本数が嵐の中でもっとも多いのも、相葉雅紀だ。『2019上半期タレントCM起用者数ランキング』(ニホンモニター)では、男性部門でお笑いコンビ・サンドウィッチマンと同数で1位を獲得している。ソロでのレギュラー番組は『天才! 志村どうぶつ園』(日本テレビ系)『相葉マナブ』(テレビ朝日系)『グッと! スポーツ』の3本だ。
相葉にCMやバラエティ番組のオファーが多い理由のひとつは、嫌われにくさ、つまり安定した好感度があることがあげられる。
相葉は「週刊女性PRIME」が公開している「好きなジャニーズランキング」2017年で7位を獲得しているが、その理由は「優しそう」「いい人そう」「謙虚で真面目」というものだった。このランキングは熱心なジャニーズファンによるものと考えられるが、しかしジャニーズファンでない層においても、相葉に対して「いい人そう」というイメージを持っている人は少なくないと思われる。
今月13日には、相葉が日本テレビで初MCを務めた『はじめまして! 一番遠い親戚さん』が放送され、NHKの『ファミリーヒストリー』と似た企画ではあるものの「面白い」と話題になった。嵐の活動休止後も好感度の高さを活かし、バラエティ番組やスポーツ番組で活躍することが期待される。
そんな相葉雅紀が「中居正広からMCの座を奪う」という声もあったが、しかし相葉と中居の持ち味はまるで違う。MCとしての相葉の魅力はおっとりした柔らかさであり、他のタレントのトークをビシバシさばくスキルとはまた別だ。
嵐内で、あるいはジャニーズの先輩後輩で比較するでもなく、相葉雅紀のタレントとしての魅力を正当に評価すれば、「お荷物」などという言葉は決して出てこない。そして嵐ファンは、彼ら一人ひとりがソロで高いスキルを持っているからではなく、5人の調和・バランスが絶妙だからこそ、嵐を愛しているのではないだろうか。
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