『Iターン』組長役の田中圭が日に日に怖くなる第7話、『おっさんずラブ』とのギャップに要注目!
#ムロツヨシ #田中圭 #Iターン
話が進むにつれて増していくムロの男気
今回は、Twitterでムロツヨシが発信した解説に沿ってドラマの見どころをさらっていきたい。主役・狛江を演じるムロは、第7話放送翌日にこんなツイートを発信している。
「日に日に怖くなる竜崎さん、日に日に怖いでない何かの組長、変わり始める狛江で、ございます」
「日に日に怖いでない何かの組長」、つまり古田にムロは惹かれつつある。6話にてムロは居酒屋のぼったくりに遭い、窮地に陥った。すると、古田は1人でわざわざ店に駆けつけ、「ワシの舎弟からぼったくるとはええ根性しとんな!」と居酒屋店員を土下座させている。
ムロ「組長、ゆうべはありがとうございました」
古田「もう、ええて」
ムロ「僕のためにわざわざ店まで来ていただいて……」
古田「おどれが無銭飲食でしょっぴかれたら、この子(チワワの昌三さん)の散歩に困るじゃろが」
古田が去った後も、昌三さんを撫でながらムロはつぶやいた。
「組長がわざわざ、僕のために来てくれたんですよ~。昌三さ~ん。優しいですね~。それなのに、僕は組長を裏切るようなことをしてしまい……」
今回はムロの妻がぼられた。なんか、ムロは毎回ぼったくられている気がする。このピンチに、やっぱり古田は駆けつけた。古田にたまらなく情が移ったムロは、岩切組のスパイを自分に強いる田中に土下座する。
ムロ「エスをやめさせてください、もうスパイは嫌なんです!」
田中「岩切に情が移ったのか?」
ムロ「はい。組長を裏切れません!」
ムロは「変わり始める狛江」ともツイートしている。妻がホストクラブで法外な金額を請求された瞬間、持っていた鞄と上着を床に叩きつけるムロ。ついにキレた! ……じゃなくて、土下座するのだ。キレるのは簡単だけど、それでは大事な人は救えない。「浮気をしている」と自分に疑いをかける妻を思い、頭を下げるムロはカッコ良かった。話数が進むにつれ、実はムロの男気は増している。
『劇場版 おっさんずラブ』と竜崎組長、両極端を演じる田中圭の振り幅
「日に日に怖くなる竜崎さん」とは、まさにだ。渡辺の元にムロの借金返済を催促する郵便物を送付した田中。心配で渡辺がやって来たら、ヤクザの顔を一切出さず、低姿勢で笑顔のまま紳士的に対応。“いい人”の仮面をかぶりながら、巧妙にホストクラブ通いを勧めるのだ。さらに、岩切組のスパイをやめたいと懇願するムロに、青島銀行の広告の仕事をニンジンとしてチラつかせる策士っぷり。あの手この手を使い、スパイ・ムロの骨をしゃぶり尽くそうとする。戦争に備え、岩切組がロケットランチャーを仕入れるとの情報を知った途端、「それから(笑)!?」とテンションが上がる田中の姿はかわいらしく、ちょっと笑ってしまったのだが。
このドラマは、ムロ、古田、田中の3人が主役だ。特に、『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』が公開されたばかりの田中。あちらとこちらとのギャップは鮮やかで、タイミング的に注目に値する。
(文=寺西ジャジューカ)
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