ジャッキー・チェンの黒歴史が発掘! 天安門事件当時に中国政府批判していた映像が見つかる
#中国 #台湾 #ジャッキー・チェン #香港
香港で長期化している「逃亡犯条例」への反対デモに対し、これまでSNSで一切発言をしてこなかった香港を代表する映画スター、ジャッキー・チェンが、ついに沈黙を破った。しかし、それはTwitterでもFacebookでもInstagramでもない。中国版Twitter「微博」だった。
デモの参加者に中国国旗である五星紅旗を海に投げ捨てられたことを受け、中国の国営放送・中国中央電視台(CCTV)はSNS上で「#五星紅旗有14億護旗手(五星紅旗には14億の旗手がいる)」キャンペーンを展開。8月4日、ニュース専門チャンネル「央視新聞(CCTV-新聞)」が五星紅旗の画像を添付して投稿すると、ジャッキーはすぐにリツイートし、「我是護旗手!(私は旗手を守る!)」とコメントしたのだ。13日にはCCTV-新聞のインタビューに応じ、即座にリツイートした理由について「一人の香港人、一人の中国人として、最も基本にあるのは愛国の心であり、私も一人の旗手であることを示すため」と改めて愛国者であることを強調。中国人民政治協商会議委員としての務めを果たしたということだろうか?
こうしたジャッキーの姿勢に対し、冷ややかな反応を示しているのは香港や台湾 のネット民だ。「今日新聞(NOW NEWS)」15日付)などによると、台湾の掲示板サイトに、ジャッキーの30年前の映像と写真が投稿された。それは天安門事件当時、香港と台湾の芸能人が集まって民主化を訴えるイベントを開催し、「歴史的傷口」という中国政府を批判する歌を合唱した時のものだという。つまり、ジャッキーはこの30年でまったく逆の立場に立っているのだ。30年前に民主化を訴える歌を歌っていたジャッキーが、皮肉なことに香港で大規模デモが行われた18日には、北京オリンピック体育館で、愛国の歌である「国家」を披露している。この30年前の出来事を中国人が知ったら、どう思うのだろうか?
このジャッキーの“転向”に対して、香港と台湾のネットでは「日和見主義の卑怯なコウモリ野郎め!」「英雄を演じる人間のクズ」など、非難が殺到している。今後、ジャッキーが香港や台湾で活動する姿を見ることはできなくなるかもしれない!?
(文=大橋史彦)
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