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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 小泉進次郎「女子アナキラー」
週刊誌スクープ大賞

小泉進次郎、滝クリも知らない?「女子アナキラー」と呼ばれた夜遊び実態が明らかに

 次は吉本興業関連。週刊女性は、「経営アドバイザリー委員会」が発表した、共同確認書を全ての芸人と交わすことに対して、芸人側から批判が噴出していると報じている。

 特に6項の「あらゆる権利を尊重し、マネージメントを行います」に対して、「今までろくにマネージメントなんてしないくせに、よくいえるよ」「そう書くなら今まで未払いになっているギャラをちゃんと払え」「辞める際に圧力をかけていることを認めろ」「トラブルに対応できる人間なんて現場に来ない」などなどである。

 そうかと思えば、新潮は、女芸人・友近のパワハラがひどいと、マネージャーたちが嘆願書を吉本興業に出したと報じている。友近は吉本批判の急先鋒。何かあるのではと勘繰りたくなるが、友近は動じた風もなく、挨拶ができない、名刺を持ってこないことを?っただけで、嘆願書を出したのは、これまで怒られたことがない人じゃないですかと反論。何だか友近を応援したくなるな。

 私が知る吉本関係者の話を加えておく。

 吉本は大崎会長が牛耳っているといわれるが、実態は岡本社長と羽根田みやびという吉本興業HDの子会社、吉本興業株式会社の唯一の女性役員が動かしているというのだ。

 私には信じがたいが、岡本と羽根田が“親密”だという噂まであるという。大崎会長は、子どもたちやカネの面倒をみてくれる岡本は切れない。だが、このまま現体制が続くのなら、辞める社員や芸人が出てくるだろうと話してくれた。

「吉本騒乱」はまだまだ終わりそうにない。

 ところでNHKの「あまちゃん」で人気者になったのん(本名・能年玲奈)のエージェント社長が、朝日新聞(8月20日付)に、のんがテレビに出られないのは、圧力がかかるからだと話している。

「この3年で約30件、テレビ局からのんへ、ドラマや情報番組のオファーがあった。でも、こちらが企画に納得して、いざ出演契約を結ぶことになると、テレビ局から必ず『なかったことにしてください』と電話が入るのです。(中略)

『のんが出るなら、うちのタレントは出演を引き揚げる』といった圧力が電話で局側に入るようなのです。あるドラマでは衣装合わせまで済みながら、契約直前に『今回はなかったことに』と立ち消えになった。他にも、演奏会で詩の朗読をした際も、のんの存在は消され、もう1人の俳優さんだけがテレビで紹介されていた。理屈に合わない、ドロドロとしたことばかりが起きています」

 テレビ以外の仕事はいくらでもあるそうだ。ジャニーズ事務所の圧力問題を含めて、こうしたことが明るみに出てくるのは、時代が変わりつつある証である。次は、府抜けたテレビマンの中から、勇気をもって芸能プロからの圧力を告発する人間が出てくるのを待ちたい。

 文春でノンフィクション・ライターの常井健一が代議士の妻たちをインタビューしている。衆議院議員・河合克行の妻で、今回の参院選で初当選を果たした河井案里はこう語っている。

「政治家の奥さんって、江戸時代みたいな世界ですよ。三歩下がって影を踏まずという感じ。ずだ袋みたいなネズミ色の服を着て、ぺったんこの靴を履く」

 代議士の妻って大変そうだな。

 ところで、文藝春秋9月号に掲載された芥川賞受賞作、今村夏子の『むらさきのスカートの女』を一気に読んだ。読み終わって愕然とした。これがなぜ芥川賞なのだろう。

 黄色いカーディガンの女が、むらさきのスカートの女をストーカーのように執拗に追いかけ、最後には、彼女と入れ替わるようなストーリーである。たしかにストーリーテラーではある。

 だが、表現力は凡庸だし、この小説で今村は何をいいたいのかがさっぱりわからない。選考委員たちには概ね好評だが、最後の選考になった高樹のぶ子の選評が一番的を射ている。

「『むらさきのスカートの女』は、新進作家らしからぬトリッキーな小説で、語り手と語られる女が、重なったり離れたりしながら、最後には語られる女が消えて、その席に語り手が座っている。(中略)不確かさを不確かなまま書き置くことが出来るのが女性の強みだが、裏に必死な切実さが感じられなければ、ただの無責任な奔流になる」

 語り手と語られる相手が、最後に入れ替わる。安手のミステリーにはよくある。古市憲寿の作品はボロクソにけなしている。今村の凡庸な表現力にも、もっと批判があっていい。

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