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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > テラハ、雰囲気イケメン中身は空っぽ
37歳独身男の『テラハ』レビュー

『テラハ』32歳ミュージシャンの”中身のなさ”が露呈……コレジャナイ感がハンパない!

『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』公式サイトより

人気恋愛ハウツーブログ「ハッピーエンドを前提として」(https://www.zentei-happy-end.com/)のウイさん(37歳独身男)が、『テラスハウス』の新シリーズをウォッチ! 今回は第11話と第12話を振り返ります(※ネタバレあり)。

#11 ケニーの薄さが露呈するだけの回

 僕たちのテラハ、11話目です。

 テラハに入居してから一度も面白いこと言ってないのに、なぜかモテるミュージシャン・ケニー。女子の話には「そうだよね」って相打ち打ってるだけなのに、なぜかモテ続けるケニー。第1話で「オープンな恋愛をしたい」と言っておきながら、バンドの売名目的なんじゃないか疑惑が発生しているケニー……。そんな男をめぐり、女優・春花とフィットレストレーナー・莉咲子のバトルが勃発してどれくらい時間がたったでしょうか? そろそろケニーが何かしらの結論を出さないといけない雰囲気なのに、当人は相変わらず、のらりくらりしています。

 男子部屋では、自称・マルチ俳優(厳密にはフリーター)翔平に「この前、屋上で莉咲子といい雰囲気だったんだけど、わかんなくなっちゃった」と言いだす始末です。全視聴者が「なんでやねん!」とツッコミ入れたと思います。2人の体は密着してたし、雰囲気もめちゃくちゃ良かったのに。

 たぶん、かっこ悪い姿を見せるわけにはいかないんですよね、ケニーは。メンバーで唯一30代だし、「雰囲気イケメン」としてこれまでも、そしてこれからも生きていくわけですから。この前まで未成年だった莉咲子に、万が一でもキスを阻まれたらいけないんですよね。プライドがあるわけです。……翔平よりも浅い。

 そんなケニーの浅さを証明するシーンが、イラストレーター・香織との会話です。食卓で「最近、自分の実力以上の仕事が来ている気がする。調子乗っている自分がいる」と自らの立ち位置に悩み、涙を流してしまう香織。

 そんな香織に対して、ケニーは「そんな悩むこともでもないと思うよ」と発言。ペラッペラでびっくりします。

 香織の悩みは深いんです。理想と現実の間のギャップに苦しんで、不安に襲われ、このままでいいのか、これからどうするのか苦悩し、その想いを吐き出したんですよ。いつも大人の立ち振る舞いをしている香織が、です。それに対して、まるで「俺はわかっているよ」とでも言うような発言でやりくりしてくると、こうなるようです。

 そんなんだから、翌日も香織に「昨日の件、どうなったの? 解決したの? 話そうよ」と自分から切り出しながら「大丈夫だよ、マジで。ファンのこと考えよう」しか言えないんですよ。さらに、香織からは「(ファンのためにやればいいとは)私はそうは思わない」って一蹴されるんですよ。その時のケニーの「あれ?」の顔、僕は絶対に忘れないと思います。

 そして、翔平です。やっと俳優として活躍するシーンを見ることができました。しかも、全裸の濡れ場! 本編には特になんの影響もないんですけどね……。

 そんな中、最年少20歳の流佳がちょっと心配です。序盤はみんなから「かわいい」と言われていましたが、最近は何かと理詰めに遭っています。「マーベル」に出たいとか、料理ができないとか、やりたいことが見つからないっていうのもあるんでしょうけど、誰も流佳の味方がいないことが心配です。ちょっと関わるにはいいけど、深く関われば関わるほどイラつくことが多いタイプなのかもしれないですね。

 しかしテラハ、観ている側ですら序盤で好きだった人が嫌いになったり、その逆もあったりするわけです。僕もケニー推しで流佳が嫌いだったのに、今は逆転しています。観ている側がこんなに好みが変化するんですから、出演者の恋心がどんどん変わっていくのも納得ですよね。

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