J1湘南のパワハラだけじゃない! ブラジル人監督はモラハラ……Jリーグにはびこる、ハラスメント行為
#サッカー #Jリーグ
今月12日、Jリーグに激震が走った。近年のJリーグに旋風を巻き起こしている湘南ベルマーレの曺貴裁監督(50)が、選手やスタッフにパワーハラスメントを行っていた疑いがあると一部スポーツ紙に報じられたのである。
曺監督は、債務超過が1億円もあった湘南の指揮を2012年から執り、就任初年度にJ2からJ1にチームを導いた。まさにクラブの救世主といえる。
だが、J1に昇格したこともあり、選手たちが引き抜きに遭うと、わずか1年でJ2に戻ることに。それでも、クラブやサポーターは曺監督を支持し、J2降格にもかかわらず、続投となる。その後もJ1とJ2を行き来するエスカレータークラブではあるが、J1での資金力豊富なクラブにもひるまず走り抜くスタイルにファンは増え、今ではライザップが支援するクラブにまでなった。
だが、パワハラがあったとなれば話は別である。湘南はJリーグによるクラブ幹部、スタッフ、選手に対するヒアリング調査に全面的に協力し、調査終了まで曺監督は指揮を自粛することもリリースした。現在もスポーツ紙やネットメディアが後追い記事を出しているが、実際にパワハラはあったのだろうか? サッカーライターに訊いた。
「現在の報道と過去の練習風景から推察すると、チーム全体に対して高圧的なパワハラがあったわけではなく、特定の個人に対してのものだったのではないか思われます。たとえば、獲得した選手のメンタルが弱く、走り切れない選手だったりした時に、必要以上に強い言葉を浴びせてしまう。膝に違和感を覚えた選手の訴えを許さず、そのまま練習させて、ケガをさせてしまったというのは最たるエピソードだと思います。あれが、主力として活躍している選手なら、スポーツドクターにケガの程度を確認させたでしょう」
では、曺監督のようなパワハラ行為というのは、サッカー界では普通のことなのだろうか?
「ブラジル人監督には、モラハラが結構多いですよ(笑)。今の解説陣やコーチ陣は声を大にして言いたいのではないでしょうか? たとえば、全員が練習中に談笑していたとしても、その中の一選手だけをやり玉に挙げたりします。クラブでも影響力ある選手を、理由なく、急に干したりするんです。とある選手は『あの監督が来るなら移籍する』と発言したことがありましたが、その裏にはモラハラ行為があったからなんです」(同)
どうやらサッカー界にはハラスメント行為が皆無ではないようだ。現在、選手からは曺監督をかばうようなコメントが多く出ているが、パワハラに対して肯定的なニュアンスが多いことが、それを物語っている気すらしてしまう。曺監督は辞意を固めたらしいが、辞めたら収束という問題ではない。大事なのは、どのようにパワハラ行為をなくしていくかではないだろうか。
(文=TV Journal編集部)
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