勾留中の米富豪の怪死で「プチエンジェル事件」に再注目!
疑惑の富豪の“怪死”に、米メディアが騒然としている。その人物とは、今月10日に拘置所で首を吊って死亡しているのが発見されたジェフリー・エプスタイン氏。エプスタイン氏は先月6日、複数の未成年女性を人身売買や性的虐待の対象とした容疑でFBIとニューヨーク警察の合同捜査班に逮捕され、起訴後、勾留中だった。
「エプスタイン氏は、2002~05年にかけて、ニューヨークやフロリダなどに所有する豪邸で“マッサージ”と称し、複数の未成年女性に性的虐待を加えた疑いがもたれていました。1980年代から同種の犯行を繰り返していた疑いがあり、07年にも捜査対象となりましたが、この時はフロリダの地元警察と秘密裏に司法取引を行って重罰を免れていた。事件の悪質性もさることながら、彼の交友関係の中にトランプ大統領やクリントン元大統領、英国のアンドルー王子ら世界各国の要人が含まれていたことも話題となった。ネット上では、その死について『口封じのために暗殺された』などといった陰謀論が飛び交う事態になっています」(民放の外部記者)
多くの少女が権力者の欲望のはけ口になっていたことが明らかになった今回の事件で思い出されるのが、かつて日本国内で起きたあの事件だ。
「03年7月に起きた、いわゆる『プチエンジェル事件』です。小学6年の少女4人が誘拐され、手錠と目隠しをされて東京・赤坂のマンションの一室に監禁された。少女の1人が隙を見て手錠を外して脱出したことから事件が発覚。犯人の男は警察の逮捕前に部屋で練炭自殺を図って死亡したため、事件の詳しい経緯は明らかにならなかった」(全国紙の社会部記者)
自殺した男は無店舗型の非合法の未成年者デートクラブを経営しており、自宅アパートからは2,000名に及ぶ顧客リストが押収された。複数の顧客に児童買春疑惑が浮上したが、その後、関係者の検挙といった動きに発展することはなかった。
「顧客リストの中には有力政治家や財界人、司法関係者など複数の要人が含まれていたともいわれたが、その内容は一切表沙汰にはならなかった。このことから、犯人の男の死について、さまざまな臆測が飛び交った。事件を取材していたフリーライターがその後、殺害されたこともあって、ネットを中心に事件の背景をめぐって真偽不明の疑惑が取り沙汰された」(同)
10年以上も前の事件が再び注目を集めたのは、先月26日のこと。宮城刑務所の刑務官を買収して便宜を図らせたとして、宮城県警が58歳の受刑者の男を贈賄容疑で逮捕した。
男は実弟らと共謀して、刑務官に賄賂として現金138万円を贈り、その見返りとして、実弟が役員を務める会社の資料や、嗜好品の大福を不正に差し入れさせていたという。そして、逮捕された受刑者の男というのが、くだんのフリーライター殺害事件の実行犯、Sだったのだ。
「Sは懲役16年の刑期満了直前だったにもかかわらず、出所が延びるリスクを冒したこと不可解だし、会社資料と大福の見返りが138万円というのも不自然。内容については明らかにされていませんが、出所を待ってから確認すればよさそうなものです。こうした点から、『Sをまだ出所させたくない人物がハメたのでは?』などと見る向きもあります」(同)
くしくもエプスタイン事件の捜査と歩調を合わせるように再浮上し始めたプチエンジェル事件。実は、両事件はつながっているのかも!?
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