嵐・相葉雅紀の『家系図バラエティ』放送内容を問題視する声でレギュラー化は困難か
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嵐の相葉雅紀が13日放送のバラエティ特番『はじめまして!一番遠い親戚さん』(日本テレビ系)で、司会に挑戦。芸能人の意外な親戚関係が次々と明らかになり、番組は大変盛り上がったが、一部からは放送内容を問題視する声が寄せられている。
同番組は、ゲストの芸能人の遠い親戚を徹底的に調査し、巨大な“オリジナル家系図”を作るなかで、本人も知らない親戚を探すもの。番組では、宮川大輔と津川雅彦、IKKOと高良健吾、羽鳥慎一と永井美奈子が親戚だと判明するなど、次々と驚きの事実が明らかになった。テレビ情報誌の記者がいう。
「相葉雅紀の日テレ初のバラエティ番組MCということで注目されていましたが、視聴率は同時間帯トップと、上々の結果でした。内容は完全に『ファミリーヒストリー』(NHK)の焼き直しですが、一家で見るにはピッタリの内容です。
テレビ業界は『ポツンと一軒家』『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)、『消えた天才』(TBS系)、『YOUは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)など、一般人が登場する番組が大人気ですが、『親戚さん』も基本は一般人で展開される番組ですから、“ヒットの法則”に当てはまっています。日テレは平日19時台の『火曜サプライズ』や『衝撃のアノ人に会ってみた』の数字が伸び悩んでいますから、一気にレギュラー化もあるかもしれません」(テレビ情報誌記者)
遠い親戚が有名人かもしれないと思えば、一般人にも夢があるこの番組。ただ、長年差別問題に携わってきたフリーのジャーナリストは、この番組の問題点を指摘する。
「率直に言って、家系や家系図をテーマにした番組を放送することは、社会通念上、極めて問題があると言わざるを得ません。現在、就職面接では、本籍地、両親の出身地、家族の職業、資産状況、支持政党、読んでいる新聞、尊敬する人物などを聞くのはすべて禁止です。本人に責任のないことや、本来自由であるべきことを採用の判断基準にすることは、基本的人権の侵害にあたるからです。メディアであれば、それぐらい人権に関しては敏感にならなくてはいけないはず。
家系を調べれば、国籍、養子、親の有無、離婚など、極めてデリケートな問題に突き当たる可能性があり、『ゲストの芸能人がOKと言っているから問題ない』『問題があれば放送しなければ良い』という意見は通用しません。そもそも、出自や血統を調べることが重大な人権侵害ですから、これこそまさにBPO(放送倫理・番組向上機構)の出番でしょう」(ジャーナリスト)
せっかく見つけた“大魚”は、当たれば死ぬ毒を持っているよう。指をくわえて見ているのか、思い切って食べてしまうのか、日テレは果たしてどうする?
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