宮迫博之に「応援」リプ溢れる 現実的な復帰の道筋は?
宮迫博之が5日、Twitterを更新。新幹線の車中と思しき場所でセミを肩に乗せた写真をアップし、<今日は岡山に行って来ました。帰り肩にお土産が付いていました。生きてらっしゃいました。クマゼミさんですかね>とツイートした。宮迫がTwitterを更新するのは、田村亮とともに謝罪会見を開いた7月20日以来、16日ぶりとなる。
宮迫は現在、同じく謹慎中の芸人たちとボランティア活動に励んでおり、この日は岡山県内の福祉関連施設で特殊詐欺被害防止の活動やお笑いトークなどのボランティアをしたとみられている。
宮迫は5日にも神奈川県・茅ヶ崎市で行われた「Hawai’i 湘南フラフェスティバル」に参加し、振り込め詐欺防止のためのチラシ配布、会場の撤去作業の手伝いなどボランティア活動に勤しんだ。来場した客から励ましの声をかけられた宮迫は、「また泣いちゃいそう」と目を潤ませていたという。
宮迫は吉本興業から“契約解消の撤回”を申し渡されているが、そもそも契約書をかわしていないこともあり、「吉本興業の芸人」かどうかは口約束でしかないといえる。一部報道では、茅ヶ崎のイベント主催者が、宮迫は吉本には戻らない、もう辞めたというニュアンスの発言をしていたとも伝えた。
大規模振り込め詐欺グループの忘年会で100万円のギャラを受け取り、その事実を誤魔化そうとした宮迫への批判の声は依然として多い。一方で、彼のTwitterには「絶対戻ってきてくださいね」「宮迫さん負けないで!」などと応援や励ましのリプライも多く寄せられるようになっている。
宮迫博之の復帰、現実的な道筋は
反社会的勢力との“闇営業”問題を発端とした一連の騒動は拡大を続け、吉本の大御所であるダウンタウンの松本人志や極楽とんぼの加藤浩次、はては元所属芸人の島田紳助氏まで登場し、芸人を巻き込んだ大論争に発展した。吉本興業の「芸人:吉本=1:9」という歪なギャラ配分や、書面を交わさない契約問題、そして内部の杜撰なマネジメント体制は、改善の方向に向かいつつあると見られている。
うやむやになりかけているが、吉本興業の芸人マネジメントをめぐる問題と、宮迫が犯した過ちはまったくの別問題だ。反社会的勢力への“闇営業”をめぐる騒動がここまで拡大したのは、元をたどれば宮迫の“嘘”が原因だった。
前述したように、宮迫は当初、振り込め詐欺集団のフロント企業のパーティーに参加したことは認めつつも、その対価は受け取っていないと主張していた。しかし実際には100万円を受け取っていたことが発覚している。
7月20日に田村亮とともに開いた会見で、宮迫はこの“嘘”を繰り返し謝罪。そのうえで、契約解除のきっかけとなった「FRIDAY」の追報、つまり金塊強盗事件の犯人らとの“ギャラ飲み”疑惑についてはキッパリと否定した。
この会見では、田村亮が暴露した吉本上層部のパワハラ疑惑や、「テレビ局は株主だから大丈夫」発言が大きく取り上げられた。さらに、この2日後に行われた岡本昭彦社長の“グダグダ会見”によって、吉本の問題含みの企業体質が表面化した格好となった。しかしこれは、宮迫の件とはまた別の問題だろう。
宮迫博之は振り込め詐欺集団から受け取った金に関して税務面での修正手続きをし、世間一般に対しては自身の軽率な行為および虚偽説明について謝罪をした。そのうえで吉本のタレントとして出演していたテレビからは姿を消しているわけだが、ともかく謝罪自体は済んでいる。芸能界を引退しないと明言しているからには、雨上がり決死隊としてなのか宮迫博之としてなのかはわからないが、いずれは復帰するつもりだろう。
宮迫がテレビの世界、および芸能界に復帰できるか否かは、世間のイメージ回復はもとより、業界が彼をどのように許容し、扱うかにかかっている。芸能界とは世間の道理では理解しきれない不思議な世界である。テレビ業界は視聴者の信頼やコンプライアンス云々よりも事務所とのパワーゲームや業界の“仁義”に重きを置く可能性があり、もし宮迫が業界的な“筋”を通してそれが受け入れられた日には、復帰も案外早いものになるかもしれない。
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