フジテレビがさじ投げた? 格闘技RIZIN、深夜降格で大みそか中継は撤退必至
#格闘技 #フジテレビ #RIZIN
フジテレビが例年、『NHK紅白歌合戦』の裏に、ゴールデン帯で中継してきた格闘技『RIZIN』から、今年の大みそかは撤退することが濃厚となった。
RIZINは、旧PRIDEの流れを汲んだ総合格闘技団体で、2015年12月に旗揚げ。フジテレビでは同年から昨年まで4年連続で、紅白の裏で中継放送されるも、視聴率は一向に振るわない状況が続いていた。
昨年末は、キックボクシングで28戦無敗(当時)の“神童”こと那須川天心と、プロボクシングで世界5階級を制覇し、50戦無敗の戦績を誇るフロイド・メイウェザーによるスペシャルエキシビションマッチというビッグカードを組んだものの、視聴率は第1部(18時~)が5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2部(19時~)が5.0%、第3部(21時30分~)が6.9%、第4部(22時50分~23時45分)が7.5%と惨たんたるものだった。
「那須川VSメイウェザーが放送されたのは第4部で、RIZIN事務局によると、試合中の23時21分には瞬間最高視聴率12.2%をマークし、日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』を超えて、民放1位だったと主張したものの、試合全体を通じては7%台に終わっています」(スポーツ紙記者)
一説によれば、メイウェザーのファイトマネーは推定約10億円といわれている。その全額をフジテレビが負担したわけではないようだが、それだけ多額の制作費を使っても、7%台しか獲れなかったのは深刻な事態だった。
それでも、フジテレビはその後もRIZINの中継を日曜ゴールデン帯の『ニチファミ!』枠でオンエアしてきたが、4月21日の『RIZIN.15』は5.8%。“一番人気”の那須川が出場した6月2日の『RIZIN.16』も6.9%どまりだった。
この低調ぶりに、さすがにフジテレビもさじを投げた格好で、7月28日に開催された『RIZIN .17』は、6日後の3日深夜2時からの録画中継に降格。8月18日に行われる『RIZIN.18』も、同様に6日後の24日深夜2時からの中継となった。
しかも、『RIZIN .17』 は関東と福岡地区のみ、『RIZIN.18』 は関東ローカルのみの放送と”格下げ”された。
「スポーツ中継で、すでに結果がわかっている録画放送というのは致命的です。ましてや、試合から6日後の深夜2時に流しても、リアルタイムで見る人はほとんどいないでしょう。RIZINの場合、スカパー!のPPVで生中継してますし、動画サイトGYAO!でも流していますから、本当に好きな人はそちらで見るでしょう。今年の大みそかは、那須川と、メイウェザー以上に視聴率が獲れそうな超大物選手との対戦が実現でもしない限り、フジテレビはゴールデン帯での中継は回避する方向が既定路線。すでに深夜、関東ローカルに降格しているのですから、大みそかに向け、“いい流れ”はつくれないでしょう。問題は、フジテレビ側がRIZINに代わる大みそか特番を制作できるかどうかですが……」(前出・記者)
フジテレビは、『RIZIN .16』での那須川vs.マーティン・ブランコ戦の試合途中でCMを入れたところ、その間に那須川がダウンを奪い、決定的な瞬間を生で流せなかったという失態を犯し、ファンからブーイングを浴びたが、今の格闘技興行が大晦日のゴールデン帯で放送するほどのものなのか、冷静に判断すべきなのかもしれない。
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