野沢雅子の感動逸話と、山田隆夫のギャグの価値
#テレビ日記
山田隆夫「元気ですか! それじゃあいくぞ!」
ちょっとグッとくる話を2つ続けたので、最後にどうでもいい報告を。
31日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に、大喜利の座布団運びでおなじみの山田隆夫が出演していた。参加した企画は「おばちゃんファンから逃走中」。タレントが街ブラロケに繰り出し、一切おばちゃんに触れられることなくロケを敢行できるのかどうかを検証する企画である。企画の参加者は、純烈の4人と、石田純一、よゐこ・濱口、カラテカ・矢部、そして山田。純烈チームとバラエティチームに分かれての対抗戦だ。
で、企画自体は純烈チームが勝利する。山田はルール違反となる奇行を繰り返して失格してしまうのだけれど、それは置いておいて、ここでは彼の発言に注目したい。純烈は歌い始めたら接触を回避できるのではないか。そんなことを参加者同士で話していたロケのオープニングを「それよりもね」とバッサリ遮り、山田は唐突に叫んだ。
「元気ですか! それじゃあいくぞ! 1、2、3、やまダー!」
アントニオ猪木の掛け声をもじった、山田一流の自己紹介ギャグである。しかし、現場は苦笑い。スタジオの浜田も「何言うてんの!?」とツッコむ。
実は、28日の『笑点』(日本テレビ系)でも、山田は次のように自己紹介していた。
「みなさーん、僕の新しいあいさつ、覚えてくださいね。それではいきます。1、2、3、やまダー! 隆夫でーす」
先週は2回、「1、2、3、やまダー!」という山田のあいさつがテレビで流れた。そういうどうでもいい報告です。
感動話は想像力の乏しさの行きつく先である――。そんな批判を聞いたことがある。確かに、グッときた話を、語源を引いたりして定型的にまとめるのは、あまりに凡庸で面白みがないとも思う。だからといって、「山田隆夫が1週間に2回同じあいさつをした」という報告に、何か創造性があるわけでもないけれど。
(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)
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