「第7世代」業界注目度No.1!“隅っこ”コント師、かが屋の真実
#お笑い #インタビュー #かが屋
かが屋のコントの原点は……
――(ハードだ……)賀屋さんは、どんな感じだったんですか?
賀屋 僕は逆にもう中学時代は女の子から嫌われてて。
加賀 えぇぇぇ!
賀屋 「えぇぇぇ!」って、知ってんだろ!? 何回も言ってるはずだから! 女の子からいじめられてて。うちの実家ちょっと変わってて、お風呂が薪でたくタイプだったんですよ。薪 だから煙が出るじゃないですか。煙突から出た煙が全部子ども部屋のほうに入ってくるつくりだったんですよ。学生服がそこで長年いぶされて、ずっとスモーキーな香りがしてた。そういうのって、女の子は敏感じゃないですか。「キモイ」とか「臭い」とか「焼いたソーセージのにおいがするね」みたいな。
加賀 焼くの? ソーセージ。
賀屋 好きな子もいたんだよ。私立で中高一貫で2クラスしかなくて、その子は別のクラスで。時々ある合同授業の時にその子が自分のクラスに来るんですよ。それでどの席に座ろうか探してて、僕の席を指さして「これ誰の席?」って友達に聞いてて、友達が「あ、あいつのだよ」って言ったら「うわぁ、最悪なんですけど」って。「あぁ……俺の恋は終わった」と。
――うううう。
賀屋 俺はなぜこの話をしたんだ……。
加賀 そんなこと言う子を好きになったのが間違いだよ!!
賀屋 好きだったんだよ、かわいかったんだよ! 1軍の子が好きだったんですよ! いつも一番かわいい子が好きで、身分不相応なのにその子が好きで。で、そこからどんどん暗くなっちゃった。机に、いじめてくる、悪口言ってくる子の名前をもう彫れるんじゃないかっていうくらいシャーペンで重ね書きして。くっそう……って。
加賀 そんなインタビューじゃ……。
――……続けてください。
賀屋 いじめてたほうは……もう勝手に大人になっていくんですね。大人になってくると、いじめるのダサいとか、みんなで仲良くしたほうが格好いいみたいな方向にシフトチェンジして、僕と仲良くしだしたんですよ。「なんだよこいつら、俺は忘れてないぞ」って。それがずーっとあって。わかって……いただけます?
――わかります……。なんか楽しかったよね、学校。みたいな感じにされて、はぁ?
加賀 まさかの共感。
賀屋 でも、めっちゃかわいかったんでね、何事もなかったかのように仲良くしちゃいました。
――そこ戦ってくださいよ!!
加賀 そういうことですよ。
賀屋 そういうことですね。
――そこからお笑いにつながっていくエネルギーは見つかりましたか?
賀屋 1回……すっごい鮮明にその光景を覚えてるんですけど、高1の夕方……教室のドアのところに僕が立たされて、窓際に12人ぐらい男子がいて、一斉にイジられるっていう。で、僕もそれに返さないわけにはいかないから、「なんでだよ?」「だれがだよ!」「パッと燃えてなくならないわ!」みたいなことを返して。夕方なんで、同級生の背中に日が差して、全部シルエットなんですよ。その光景が時々夢に出てくる。あの12人は、なんだったんだろう……。もしかしたら夢かもしれない。お笑いは好きでしたね。
――急に「お笑いは好きでしたね」って……。
賀屋 ああいう時に一番ダメなのは、イジってこないやつですね。イジるならイジれと思いました。
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