脱プラスチック製ストローの落とし穴……金属製ストローが目に突き刺さり、60歳女性が死亡
#海外ニュース
海の生態系に大きな悪影響を与えているということで、このところ大きく取り上げられている海洋プラスチック問題。世界的なコーヒーチェーンやファストフードチェーンでも、将来的にプラスチック製ストローの提供を廃止するなど、脱プラスチックの方向に進んでいる。
それに伴い、紙製のストローが提供されるようになったり、金属製やガラス製のストローも販売されるようになっているが、そういった風潮に警鐘を鳴らす事件が起きていたことがわかった。
イギリス南西部のドーセット州で昨年11月、60歳の女性が金属製ストローで負傷し、死亡したというのだ。
現地メディア「INDEPENDENT」によると、この女性は21歳の時の落馬事故が原因で歩行がやや不自由になり、簡単に転倒してしまうこともあったという。
さらに、亡くなる数カ月前からアルコール依存症を発症しており、毎日500ccほどのウォッカをオレンジジュースと混ぜて飲んでいたという。その際、メイソンジャーと呼ばれるフタ付きのガラス製広口瓶に酒を入れ、誕生日プレゼントでもらった金属製ストローをそこに挿していたのだが、これが思わぬ凶器となる。
事故当日、女性はこのメイソンジャーを持ってキッチンに入ろうとしたところ、何かのはずみで転倒、金属製ストローが目に突き刺さってしまったのだ。
その後、床に倒れたままの状態でいるところを家族に発見され、すぐさま病院に運ばれたが、診察の結果、ストローの先が脳にまで達していることがわかった。
医師は助かる見込みがないと判断。家族の了解を得て生命維持装置を外し、女性は翌日に亡くなった。
病院側によると、このような事故は初めてだといい、担当した検視官は「金属製ストローをフタに固定した形で使用するべきではない」と警鐘を鳴らしている。
これと同じようなことが子どもにも起こる可能性は否定できない。そう考えると、いくら環境に優しくても、金属製ストローを使うのはためらわれる。柔らかい紙製ならまだ安全かもしれないが、自然資源を大量に使っては廃棄するという点では、環境に大きな負担を与えることに変わりはない。
こうなったらもう、ストローは使わないようにするのが一番かもしれない!?
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事