加藤浩次と吉本興業上層部の長い確執 東京生え抜き芸人による独立構想も
#吉本興業 #加藤浩次
闇営業問題をめぐる様々な動きの中で、上層部への批判が集中している吉本興業。日本テレビ系『スッキリ』では、極楽とんぼ・加藤浩次が、大崎洋会長と岡本昭彦社長が退陣しなければ吉本を辞めると宣言。
7月23日午後には、東京の吉本興業本社にて大崎会長と数時間以上にわたって会談した。24日、加藤が『スッキリ』で説明したところによると、結局「平行線」だったという。
加藤と吉本興業の現体制との対立は、今に始まったことではない。
「そもそも、大崎会長は極楽とんぼやロンドンブーツ1号2号などの“東京吉本生え抜き芸人”に対して警戒心があったといわれています。大阪から上京したダウンタウンを中心とした組織づくりにおいて、東京の若手芸人をまとめていた極楽とんぼはコントロールしづらい存在だったようで、目の敵にしている部分もあったとか」(ベテラン芸能記者)
そんななか、極楽とんぼ・山本圭壱が2006年に淫行騒動を起こし、吉本からマネジメント契約を解除される。
「刑事事件には至らなかったということで、山本に対して情状酌量の余地はあったものの、大崎氏は復帰を許そうとしなかった。実際過去には、淫行で逮捕されたにもかかわらず、早期に復帰している芸人もいるわけで、加藤やロンブー淳としては東西芸人の待遇の違いに納得行かない部分も多かったと聞いています」(同)
吉本興業の上層部との折り合いがよくない加藤や淳が退社するのではないかという噂は、過去に何度か浮上している。
「吉本上層部にも“大崎派”とあまり上手く行っていない幹部がいて、そういった社員とともに加藤やロンブーが独立する計画を練っていたこともあったようです。彼らとの関係性が深い後輩芸人たちが追随する動きもあったとも。ただ、そういった中で、山本圭壱が吉本に復帰するなど、両者の関係性が修復されるタイミングも何度かあり、結局のところ“現状維持”という形に落ち着いていたところだった」(芸能事務所関係者)
しかし、今回の闇営業騒動における、吉本上層部によるパワハラ行為の発覚によって、加藤がついに決心したという形だ。
「所属事務所のトップの辞任を生放送で要求するというのは、それだけでクビになりかねない行為。その覚悟があったうえでの発言だというのはもちろんですが、生放送であの発言が許されるということは、加藤と『スッキリ』サイドとの間に絶対的な信頼関係があるということでしょう。いわば、制作サイドと吉本の関係性よりも、制作サイドと加藤浩次との関係の方が優先されているということ。仮に加藤浩次が吉本を辞めたとしても、『スッキリ』を降板しないのではないでしょうか?」(同)
また、加藤が強気なのは、先日公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して注意したことも少なからず影響しているだろう。
今回の“加藤の乱”を見て、同様に立ち上がるタレントが出てくるかもしれない。この闇営業問題の余波は、吉本興業だけではなく、芸能界全体へと及びそうだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事