本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」
NHKが紅白歌合戦のネット同時配信で狙う“若者世代からの受信料徴収”
2019/07/25 11:58
#NHK #NHK紅白歌合戦
『紅白』配信めぐり、民放連とNHKが対立
「紅白の同時配信は上田良一会長の意向ですが、木田幸紀放送総局長は『NHKだけで決められるものではない』と消極的。歌手たちの主な活動の場でもある民放の大反対を受けての実施は難しいと思いますよ」(前出の民放関係者)
先月行われた定例会見で、民放連の大久保好男会長(日本テレビ社長)は、『紅白歌合戦』での同時配信について「NHKさんがおやりになることにコメントすることは控えたい」とコメントを避けたものの、「NHKのインターネット活用業務はあくまで放送の補完ですので、節度を持って抑制的に運営する必要がある」「仮に2.5%の上限を超えて、なし崩し的に増やしていくのであれば、NHKの肥大化がますます進み、民業圧迫が強まりかねない」と懸念を示している。
民放連とNHKとの今後のバトルの行方にも注目だが、ちなみに、NHKの同時配信実施については、一部メディアのリサーチで、ネット住民の10〜20代の若者が「NHKを支持する」という結果が出ているという。
同時配信はたしかに利便性が高いが、近年、偏向報道の指摘もあるNHKについて、その公共性に関する議論も、なおざりのまま肥大化した先にはなにが待っているのかーー。若者たちがどう受け止めるのかも注目したい。
最終更新:2019/07/25 11:58
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