ムロツヨシが2人のヤクザの板挟みに! 『Iターン』は池井戸作品のパロディか?
2019/07/19 14:00
#ムロツヨシ #田中圭 #古田新太 #Iターン
池井戸作品の世界観と『わた定』と『LIFE!』と『おっさんずラブ』
ところどころ、他局のヒットドラマのオマージュをぶっ込んでいるのが面白い。
ドラゴンファイナンスに初めて訪問した際、ムロは部下の渡辺大知と一緒だった。ムロが建物に入ろうとすると、渡辺は「定時なんで」と自分だけ仕事を上がった。完全に、『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)を意識した流れである。
また、岩切組に連れ去られたムロは、カメラ目線で視聴者にこんなことを訴えた。
「皆さん、違うんですよ! このハードなドラマの展開、違うんですよ! これは、僕が中年の危機を乗り越える感動の物語なんですよー!」
ムロの長ゼリフは、TBS日曜21時台でおなじみの池井戸潤作品のコンセプトそのままだ。あの世界観をパロディするムロ。この構図って、まさしく『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)だろう。内村光良と『集団左遷!!』(TBS系)のコントを演じるムロを、本人がオマージュしているみたいである。
あと、田中がムロに言った「俺は優しいほうだぞ?」のセリフ。原作通りのキャラ設定なら、この男が優しくないのは明らかだ。「優しいほうだぞ?」に間髪入れず、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)ばりに「んなわけねえだろっつうの」と突っ込みたくなってしまった。
これらの気になるフックを散りばめつつ、初回の内容は様子見といったところだった。実写版『Iターン』についての評価は次回以降に持ち越しだ。
(文=寺西ジャジューカ)
最終更新:2019/07/19 14:00
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