ジャニー喜多川氏の陰の部分を書かず、美辞麗句を並べたFRIDAYやAERAは恥ずかしくないのか?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位「『貴景勝』ご祝儀2700万円の<強奪者>」(『週刊新潮』7/18号)
同・第2位「現役社員が鵜飼いの鵜になった、野村證券同時多発サギ-退職金スッカラカン」(『週刊新潮』7/18号)
同・第3位「暴走コンピューターに大黒柱を奪われた母娘の慟哭-自動運転車で初の惨事!」(『週刊新潮』7/18号)
同・第4位「下町冷蔵庫殺人『連れ子の娘にアザ』『蝶を飼育』和菓子店主の裏の顔」(『週刊文春』7/18号)
同・第5位「橋本龍太郎元首相の息子に妻が送った『離縁状』」(『週刊文春』7/18号)
同・第6位「『伊藤詩織さん』vs.『安倍官邸ベッタリ記者』の法廷対決」(『週刊新潮』7/18号)
同・第7位「神の盾に穴という亡国のイージス・アショア/地元を憤慨させた混乱の舞台裏」(『週刊新潮』7/18号)
同・第8位「<岐阜中3自殺>『イジメ集団は自殺後も笑っていた』」(『週刊文春』7/18号)
同・第9位「<所沢中2殺人>『仲良し同級生』を追い詰めた<上下関係>」(『週刊文春』7/18号)
同・第10位「秋篠宮『動物撮影にご執心』紀子さま『禁断の猛ダッシュ』」(『週刊文春』7/18号)「『紀子さまは癇癪もち』とこぼした『小室圭さん』母上の勝算」(『週刊新潮』7/18号)
同・第11位「中高年でも間に合うという『若返りホルモン』の増やし方」(『週刊新潮』7/18号)
同・第12位「金正日の料理人にかけられた米スパイ容疑」(『週刊文春』7/18号)
同・第13位「貴乃花・我が相撲道/『母と兄とはまだ会えない』」(『週刊文春』7/18号)
同・第14位「芸能界と闇社会『切っても切れない』深―い関係」(『フライデー』7/26号)
同・第15位「テレビ・新聞が黙殺する山本太郎とれいわ新選組は参院選の台風の目となるのか」(『週刊プレイボーイ』7/29号)
同・第16位「参院選<全選挙区>予想、安倍四選揺るがす十二人の『愚か者』」(『週刊文春』7/18号)
同・第17位「参院選の真の争点は何か」(『サンデー毎日』7/28号)
同・第18位「パタゴニア『参院選投票日は直営店を閉店します』」(『AERA』7/22号)
今週最大のニュースはジャニー喜多川が亡くなったことだろう。享年87。
何しろ朝日新聞が一面で取り上げ、社会面でも彼のこれまでの功績を長々と書いたのだから。スポーツ紙は全紙、一面全部を使って報じた。
彼が芸能界に果たした多大な功績を疑うわけではない。僧侶だった父が布教のため渡ったロスで生まれ、一度日本へ戻り、その後、ロスへ行って、米軍の一員として朝鮮戦争に派遣されるなど、波乱の青年時代を経験した。
その後、日本に再び戻り「ジャニーズ」を結成して、次々にスターを輩出し続けた彼の手腕は、戦後芸能史を語るうえで欠かせない重要なものだったと、私も思う。
だが、いくら何でも、手放しでほめ過ぎるのではないか。誰しも、87年も生きていれば、他人に触れられたくない過去が、一つや二つはある。
中でも最大のものは、事務所の少年たちへのセクハラ問題だろう。
朝日(朝日新聞DIGITAL7月10日)だけが、
「1999年には所属タレントへのセクハラを『週刊文春』で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された」
と、彼の陰の部分に触れていた。
文春の記事を遡ること18年前、週刊現代にいた私が、ジャニー喜多川の“性癖”について報じたこともあった。
こうしたジャニー喜多川の陰の部分を書かないで、歯の浮くような美辞麗句を並べたフライデーやAERA、サンデー毎日は恥ずかしくないのだろうか。
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