ジャニー喜多川氏の訃報をテレビが総力報道! そこまで“忖度”せざるを得ない各局事情
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ジャニーズ事務所社長で、プロデューサーとしてらつ腕を振るったジャニー喜多川氏が9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血で都内の病院で亡くなった。享年87。数多くのタレントを育て上げた、その手腕は、大いに評価すべきで心から追悼の意を表したい。
この情報が解禁されたのは、同日午後11時30分で、テレビ各局や、スポーツ紙のWEB版などが一斉に速報で伝えたが、その訃報に関する報道が、本格化したのは翌10日午前からだった。
民放各局は朝、昼の情報番組で、長い時間を割いて、ジャニーさんの訃報を詳報した。TBS系『ビビット』は、ジャニーズ事務所所属のTOKIO・国分太一がメインキャスターを務めているとあってか、国分の泣きながらのあいさつから始まり、ほとんど“追悼番組”さながらの状態だった。
情報番組が芸能ニュースに多くの時間を割くのは当然として、報道番組も追随。10日夜のテレビ朝日系『報道ステーション』は、参院選など、ほかのニュースを差し置いて、冒頭から約10分にわたって、ジャニー氏の訃報を“重大ニュース扱い”で伝えた。街頭インタビューで、一般の人の声を拾うなど念の入れ方は半端ではなかった。
民放各局のこういった一連のジャニーさん訃報に関する過剰ともいえる報道に、違和感を覚えた視聴者は少なくないだろう。
「民放各局の報道の仕方は、ほとんど国民的大スターが死去したかのようなものでした。ジャニーさんが偉大なプロデューサーであったのは確かですが、タレントではなく裏方。しかも表には一切出ない人だったので、一般の人にとっては親近感も思い入れも、あまりなかったのではないでしょうか。その顔すら、亡くなった際のニュースで初めて見た人も多かったはず。従って、なぜテレビ各局が、これだけ大ニュースとして報じるのか疑念を感じた視聴者は多かったと思いますね。ほかの有力芸能プロの社長が亡くなったとしても、これほどの扱いはしないでしょう。ちょっと尋常じゃなかったですね」(芸能関係者)
それでは、各局はなぜタレントでもないジャニー氏の訃報をこのように“重大ニュース”案件にしたのか?
「さすがに、ジャニーズ事務所から『大きく報道しないと、今後所属タレントを使わせない』といった主旨の圧力があったわけではないですが、そうならないように各局が忖度して、このような大々的な報道になったのでしょうね。情報解禁時間の9日午後11時30分というのは、最もジャニーズと懇意にしている日本テレビの『news zero』の放送時間を意識したものでしょう。そのために、午後11時台に報道番組をもつTBSやフジテレビは恩恵を受け、テレ朝は損してしまいました。それでも、テレ朝は翌日の『報ステ』の冒頭で報じて、ジャニーズの顔色を伺った格好でしょう」(芸能プロ関係者)
外野から見れば、正直、裏方だったジャニー氏の訃報が、これだけ大々的にていねいに報道されるのは奇異に見えた。スポーツ紙の報じ方も尋常ではなかったが、テレビにおいては、より一層目立った。それだけ、テレビ業界では、ジャニーズの影響力がいまだ絶大ということか?
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