トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > “SNSの寵児”kemioなぜ人気?

“SNSの寵児”kemioが30代からも支持されるワケ

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)

 SNS世代から絶大な支持を得るkemio(けみお)。YouTube、Twitter、Instagramのフォロワー数は累計300万人超、4月に発売された著書『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)は発売から3カ月弱で5刷15万部を突破するなど、ネットの外でも快進撃を続けている。

 もともとは高校時代に6秒動画「Vine」で注目を集め、雑誌の読者モデルを経て芸能活動を開始したkemio。2016年末、語学留学のために渡米し、日記をつける感覚で始めたYouTubeが人気を集めているのだ。

『ウチら棺桶~』の担当編集・杉浦麻子さんは、彼の魅力をこう語る。

「彼の一番の魅力は内面というか、そこから繰り出される説得力のある言葉。23歳と若いのですが、人生経験が豊富で、きれいごとや理想論ではなく、自分の経験を元にした言葉なので、ブレがない。そこが強さなのかなと思います。中でも特に、渡米したことが彼にすごく大きな影響を与えたようです。アメリカで自分を見つめ直す時間ができたことで視野が広がり、価値観が変化し、考え方が成熟していったのかなと思います。それが、この本の土台になっています」

「あげみざわ」「ないたー」といった流行語を生みだし、JKのカリスマともいわれるkemioだが、『ウチら棺桶~』は意外にも、30代からも読まれているという。

「騒音を“スワイプして消す”など、心を軽くするような言葉が詰まった本書は、社会で揉まれる大人にこそ読んでほしいという思いがありました。とはいえ、彼のファン層のメインは10~20代の若い方なので、活字に慣れていない方でも拒否感なく、楽しみながら読めるよう、デザインなどで工夫しています。大人が読める文芸というところと、若い方が読める手軽さのギリギリのラインを探りました。年齢や職業に関係なく、普遍的なマインドについて書かれているので、どの世代の方が読んでも自分を鼓舞してくれる力になるのかなという気がします」(同)

 kemioの世界観をより強固なものとするのが、“kemio語”ともいわれる、独特な言い回しだ。本書でもタイトルをはじめ、「両親ともに天国のギャル」「YouTubeはデジタル遺書」「人間関係わんこそば」など、ユニークなワードがちりばめられ、「まるで現代詩のよう」とも評されている。本人はとあるインタビューで「頭の中に簡単な語彙しかなくて、知っている言葉を組み合わせて“発射”みたいな」と語っていたが……。

12
ページ上部へ戻る

配給映画