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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > なぜ松本潤がジャニー氏の病状を
週刊誌スクープ大賞

嵐・松本潤がジャニー喜多川社長の病状を発表……なぜ近藤真彦や東山紀之ではなかったのか?

 同じポストで、ヤクザと新聞について、溝口敦と鈴木智彦が語りあっている。

 新味はないが鈴木のこの話が面白い。

「鈴木 いまやヤクザそのものではなく、その裏社会の人間と芸能人やスポーツ選手や政治家が接点をもってしまったことがニュースになるように変質してしまった。

 接触した有名人のほうにスポットが当たるようになっている。

溝口 もやはヤクザそのものへの興味がなくなったのかもしれません。

鈴木 最近では俺のところに、ヤクザが敵対するヤクザと芸能人が写っている写真を売り込んでくるんです。

 そのヤクザを貶めるために。ヤクザがヤクザとの写真を問題だって言うんだから、本末転倒ですよ(苦笑)」

 これを、吉本興業の芸人たちはどう思うのだろうか。

 ところで週刊現代はこんな不規則な刊行をいつまで続けるのだろうか。

 今週も月曜日発売で、7月13・21日号である。だが、合併号とは書かず、特別定価500円としてある。

 読者を愚弄しているとしか、私には思えない。定期で買っている読者などほんの僅かだろうが、今週買った読者が、来週月曜日に、キオスクやコンビニ置いてあれば、同じものを買ってしまうかもしれない。

 これを見たら笑えないはずだ。先週号は1週間売りである。売り物の大特集は「年金は『夫65歳から妻70歳から』もらうのが正しい――あなたの場合は」と「病院はこんなに怖いところ」である。

 今週のは、「病院はこんなに怖いところ 実例50 私は薬と病院をかえて元気になった」「妻と夫の『年齢差』年金を何歳からもらえばいいか」である。

 ポストも似たりよったりである。私のような長い間週刊誌を見てきた人間でも、先週と今週の現代、ポストを見分けるのは至難である。

 同じ特集を繰り返し、おまけに金曜日発売と月曜日発売があるのでは、私のように認知症が進んだ人間には、どの号も同じに見えてしまうのだ。

 これなら月刊誌にするべきだ。いっそ、週刊誌と謳うのをやめて月1回刊の増刊にしたらいい。

 このへんで、編集部はこの変則刊行を、読者に丁寧に説明する時であること、いうまでもない。これ以上、歴代の編集者たちが60年以上かけて築いてきた“信用”を落とすことはやめてもらいたい。

 その現代から、参議院選の予想を見てみよう。政治ジャーナリストの鈴木哲夫、選挙プランナーの松田馨、時事通信解説委員の山田惠資の各氏が予想している。

 結論は、自民党の獲得予想議席数は、選挙区・比例の合計で56議席になると読んでいる。

 65議席を獲得して大勝した13年からは10議席前後減らすが、与党が過半数になる53は超えると見ている。

 憲法改正に必要な与党で3分の2にはならないが、安倍首相の命脈は保てる議席にはなるというのである。

 新聞の世論調査も、軒並み、自民党の勝ちだと予測している。つまらない予想だ。

 これだけ、国民を蔑ろにして省みない政権を、なぜ、支持するのか、私には理解不能である。

 山本太郎のれいわ新選組が、多額の寄付金を集め、ユニークな候補者を10人擁立して、話題を呼んではいるが、5議席獲得というところまではいかないのではないか。

 どうしたら安倍政権を震え上がらせることができるのか。それは簡単だ。多くの有権者が、今度の参院選が天下分け目の関が原だと思い、投票に行くことだ。

 政治は自分たちの力で変えられる。そういう体験をしたことがない若い世代は、一度、時の政権に「ノー」といってみたらいい。そうすると何が変わるのか、何が変わらないのかがわかる。政治に自分たちの声を反映させるためには、政治屋たちをこっちを向かせることだ。

 その面白さを体験すれば、政治がもっと身近になるはずだ。政治屋たちが一番怖いのは、落選することである。

 われわれの意見を聞かなければ落す。そう思わせることが、政治屋を動かす要諦である。

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