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日刊サイゾー トップ > その他 > ウーマン・ウェジー  > 中日ドラゴンズ応援歌「お前」問題
【wezzy】

中日ドラゴンズ応援歌だけじゃない、プロ野球応援歌で頻発する「お前」問題

 中日ドラゴンズ応援団の公式ツイッターは1日、「この度、当団体で使用している『サウスポー』について、チームより不適切なフレーズがあるというご指摘を受けました。この件について球団と協議した結果、当面の間『サウスポー』の使用は自粛させて頂くこととなりました」と投稿した。

 「サウスポー」とはご存知ピンクレディーの名曲である。中日ドラゴンズ応援団ではメロディーはそのままに歌詞を変え、応援歌として使用していた。その歌詞の中に「お前が打たなきゃ誰が打つ」という節があるが、中日ドラゴンズの球団関係者から「お前」という言葉は適切ではないという声が上がったという。同球団の与田剛監督が以前、「子供の教育上、『お前』というのは良くないと思う」と指摘していたことも、今回の決断に踏み切る要因になった。

 このツイートには「選手を一生懸命応援している歌なのに、何が問題なんでしょうか?」、「何事も制限し過ぎで面白くない…」など困惑したファンからの多くの声が寄せられている。

 ファンだけでなく他球団の応援団にも衝撃を与えたであろう今回の一件。現役のプロ野球選手の応援歌には、「お前」という言葉はよく使われている。読売ジャイアンツの坂本勇人選手は「誰よりも強く勇ましく オオオ… お前が立つその場所は熱気の渦が巻く 坂本炎となれ」、同球団のアレックス・ゲレーロ選手は「お前の振り抜く打球は 灼熱の炎を宿す 今だ打てよ打てよゲレーロ 遥かカリブの空へ」となっている。野球日本代表の稲葉篤紀監督が日本ハムファイターズに在籍していた時の応援歌は「今見せろ お前の底力を 突き進め 勝利を掴み取れ」だった。

 応援歌において「お前」という二人称は当たり前のように使われているが、今回の発表を受け、他の球団の応援団もなにかしたらの対応に動くかもしれない。

 

上司に「お前」と呼ばれて辞めた吉本新入社員
 応援歌「お前」問題の是非はさておき、実際に「お前」と呼ばれれば不快な気持ちになる人は少なくない。少し古い調査ではあるが、サイバーエージェントが2013年に発表した調査によると、「男性に『お前』と言われるのは好きですか?」という質問に「NO」(72%)と回答した女性は7割以上いた。女性を対象にした調査結果ではあるが、「女性に『お前』と言われるのは好きですか?」と尋ねられて「YES」と答える男性も多くないのではないか。

 また、昨年放送された『にけつッ!!』(日本テレビ系)の中で、ケンドーコバヤシが吉本興業の新入社員の退社理由に驚いたというエピソードを披露した。退社理由は上司から「お前」と呼ばれたことにショックを受けたからというもので、その新入社員は「親にも『お前』なんて言われたことないんです」、「『お前』なんて呼ばれ方する職場、こんなところで僕は働けないです」と訴えたという。

 ケンコバのエピソードは盛りすぎの可能性もあり、いささか極端ではあるが、「お前」というフレーズを日常的な場面で使用することは、適切ではなくなっていると言えるだろう。

最終更新:2019/07/04 07:15
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