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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『カニバ』佐川一政が再会を願う女優

『カニバ』佐川一政が再会を願った女優・里見瑤子との20年

佐川は里見に救済されることを待っていた?

ピンク映画への出演が多い里見さん。「ピンク映画には、演者と観客が秘密を共有し合う一対一の関係性の面白さがあるんです」と語る。

「私自身は、包容力なんて、ないんですけど(笑)。3~4週間ほどですが、ストリップ劇場で踊り子をしたことがあります。踊り子がショーを見せるステージとは別に、劇場の一角に“ぬきぬきルーム”という部屋があって、そこで踊り子とは違う女の子たちが男性客を相手にサービスをしているんです。おじさんたちはうれしそうな顔で、部屋に向かうわけです。そんなおじさんたちを相手にしている女の子たちはミューズだなぁ、女神だなぁと感じます。決して、お金だけじゃないと思うんです。踊り子がステージで脚を広げていると、おじいちゃんが『ありがたや』と手を合わせて拝んでいるわけです。その姿にはウソはないと思いますし、そんな女優と観客との一対一の関係性こそが大切なんじゃないのかなって私は思うんです。佐川さんが私のことをどう思ったのかは、全然わかりませんけど」

 女優・里見瑤子が、やはり女神に思えてくる。佐川はそんな女神に救済されることを、ずっと待ち望んでいたのではないだろうか。

(取材・文=長野辰次)

『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』

監督・撮影・編集・製作/ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー

出演/佐川一政、佐川純、里見瑤子

配給/TOCANA  R15+ 7月12日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー

(c)Norte Productions,S.E.L

https://caniba-movie.com

最終更新:2019/07/10 18:00
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