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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 『カニバ』佐川一政が再会を願う女優

『カニバ』佐川一政が再会を願った女優・里見瑤子との20年

オファーされた仕事は断らない

監督が用意したメイド服で『カニバ』に出演した。「メイド服は嫌でした。メイド服を着たら記号になってしまい、話す内容も変わりますから」

 里見はヴェレナとルーシァンの両監督に、佐川との出会いやアダルトビデオ≒ドキュメンタリーの撮影現場での思い出が彼女にとって決していいものではなかったことを懸命に語ったという。2日間という短い日数だが、『カニバ』の撮影に参加。だが、完成した『カニバ』を観て、『実録SEX犯罪ファイル』の映像が使われていたことに里見は驚く。

「顔は映っていませんが、すぐにこれは自分だとわかりました。両監督から使用するための承諾を求められたか? いいえ、それはないです。女優って、監督や脚本家と違って、出演作に対する著作権がないんです。『実録SEX犯罪ファイル』としての映像が使われているのではなく、佐川さんがビデオ作品にかつて出ていたことを伝えるためにたまたま選ばれた作品なんだと私は思っています。だから、私の顔を見せないようにしているんじゃないでしょうか。友達からは言われます、『嫌な作品は断ればいいのに』と。でも、私にはそれができないんです。オファーされた作品は、すべて受けるようにしています。断るのは、スケジュールが合わないときだけ。自分から『こんな作品に出たい』とアピールすることもしません。仕事を選ぶという発想が私にはないんです」

 久々に再会した佐川とは会話を続けることが難しかったので、里見が佐川をスケッチするなど、絵でのコミュニケーションを図ったという。両監督が用意したメイド服に着替えることには抵抗を感じたが、メイド服姿になった里見は佐川を車椅子に乗せ、近くの公園へ連れ出すことにも成功した。どんなオファーが来ても、全身で対応してみせる女優・里見瑤子。包容力、懐の深さを感じさせる。

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