テレ東にSMAPの5人が揃って登場! 解散直後から変わらぬ“SMAP推し”がすごい
6月26日放送の『テレ東音楽祭2019』(テレビ東京系)が、SMAP5人のコンサート映像を放送した。TOKIOの国分太一が司会を務め、King & Princeから嵐までジャニーズ事務所所属のグループが大勢出演した『テレ東音楽祭2019』だが、SMAPの存在を不自然に隠すようなことは一切なかった。
番組では、木村拓哉が主演のドラマ『人生は上々だ』(TBS系)の主題歌「俺たちに明日はある」(1995年)を紹介。SMAPが解散する直前の2014年~2015年に行われたコンサート「Mr.S saikou de saikou no CONCERT TOUR」のステージ映像を、約60秒にわたってたっぷりと流した。もちろん、「新しい地図」として独立してジャニーズを去った草なぎ剛、稲垣五郎、香取慎吾の3人もバッチリと映っていた。
SMAPの5人が揃って歌い踊る姿が当たり前のように映ったことで、ファンからは「さすがテレ東」「テレ東さん、ありがとう!」「テレ東さんはSMAPが解散したことを知らない……?」など、感謝や賞賛の声が殺到している。
じつは、『テレ東音楽祭』はSMAP解散後の2017年も、そして昨年も、SMAPのVTRを流している。『テレ東音楽祭2018』ではSMAPの2ndシングル「正義の味方はあてにならない」(1991年)を紹介し、当時の貴重なライブ映像とともに、元メンバーの森且行もしっかり紹介するという粋な計らいだった。
テレビ東京は、SMAPのデビュー年である1991年から1996年にかけて、『愛ラブSMAP!』というバラエティ番組を放送。SMAPはデビューから数年間はCDが売れず不遇の時代を過ごしたが、その当時、テレビ東京の冠番組でアイドルらしいステージングやトークコーナーのほか、オリジナルコントにも挑戦していた。この番組が、2枚目から3枚目までこなす国民的アイドルSMAPのルーツとなったといっても過言ではないだろう。
またテレビ東京は、今年4月にも大型音楽番組『3秒聴けば誰でもわかるあなたの名曲ベスト100』で、SMAPの「$10」(1993年)や「KANSHAして」(1995年)、香取慎吾が慎吾ママ名義でリリースした「慎吾ママのおはロック」(2000年)などのアーカイブ映像を流しファンを歓喜させていた。
他局が“SMAP排除”を続けるからこそ目立つテレ東
テレビ東京でSMAPの映像が流れるたびにSMAPファンが驚き、喜ぶのは、他局ではSMAPが不自然なほど “なかったこと”にされてきたためだ。
たとえば、TBSが昨年11月に放送した『歌のゴールデンヒット -年間売上げ1位の50年-』は、1970年代から現代に至るまで50年間のヒット曲を、売り上げランキングをもとに紹介するという趣旨の番組だったが、2000年のサザンオールスターズ「TSUNAMI」、2001年の宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」、2002年の浜崎あゆみ「Independent」など懐かしい曲が次々と流れるなかで、なぜか2003年だけが飛ばされ、2004年の平井堅「瞳をとじて」に切り替わった。いわずもがな、2003年で登場すべきだったのは、平成最大のヒット曲であるSMAPの「世界に一つだけの花」だった。
こうした不自然な“SMAP排除”には、テレビ局によるジャニーズ事務所への忖度が働いていると見られている。SMAPの解散からおよそ2年半が経ったが、元SMAPの3人はCMや映画、舞台で大活躍する一方、地上波のテレビ番組にほとんど登場していない。
今年に入ってからは、木村拓哉や中居正広が地上波の番組でSMAPや元メンバーについて軽く言及することもあり、そのたびにファンをザワつかせてはいるが、再び5人が揃う姿を拝めそうな気配はないままだ。
他局がつまらない“SMAP排除”をいつまでも続けているからこそ、テレビ東京の流すSMAP映像はより目立つ。ジャニー喜多川氏の緊急入院により、ジャニーズ事務所の体制にも大幅な変化が予想されるが、他局でもSMAPが解禁となる日は来るだろうか。
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