新監督就任のヴィッセル神戸、「三木谷会長介入なし」宣言は逆にヤバい⁉
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ヴィッセル神戸が輝きを取り戻している。ビジャ、イニエスタ、ポドルスキのVIPトリオをうまくコントロールしたリージョ監督の元、順調に今シーズンのスタートを切った神戸だが、サンペールを獲得(参照記事)したあたりから雲行きが怪しくなる。そして4月中旬、リージョ監督はまさかの辞任。バトンを受け継いだ吉田孝行監督はリーグ戦7連敗を喫し、さらにVIPトリオを生かすこともできず、チームは低迷してしまう。
結果、吉田監督は事実上の解任となり、今月8日にはドイツ人のトルステン・フィンク監督が就任することが発表された。
そのフィンク新監督だが、早くもチームにフィットしている。綿密なデータで相手のストロングポイントを消し、高い位置からのプレッシングで試合をコントロール。さらに、イニエスタ出場時には、イニエスタにボールを集めてポゼッションも高める。吉田監督指揮下では崩壊していた攻守のバランスが整えられた。
そんなフィンク監督率いる神戸の未来は明るいように思えるが、サッカーライターたちは「神戸はヤバい」と口をそろえる。
「吉田前監督は解任前、『三木谷さんは現場に介入していない』と記者会見で公言していましたが、三木谷さんが介入していないのであれば、逆に神戸はヤバすぎます。なぜならば、吉田監督就任時、三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)は『2019シーズン終了まで吉田体制を続ける』と明言している。そんな吉田監督を、三浦SDが6月の段階であっさりとクビにして、新監督を据えているのは異常です」
SDはチーム強化の総責任者という立場で、サッカーの専門家でありながら、数字を見ることもできなければならず、チームを短期中期長期的視点でビジョンを描く。そのため、監督を含めたチーム部門すべてに関する人事権が与えられることが多い。
実際、三浦SDは取締役にも名を連ねている。そんな三浦SDが「シーズン終了まで吉田体制で」と明言したにもかかわらず、あっさり解任となると、組織として崩壊していると言わざるを得ない。だからこそ、「三木谷さんが介入していたほうがまだマシ」となるわけだ。
「アツさん(三浦SD)は現役時、とても熱い人で、後輩たちから慕われていた。そのアツさんが、吉田さんにあんな仕打ちをするなんて……。アツさんが変わったのか、三木谷さんのプレッシャーがすごいのか。いずれにしろ、こんなアツさん見たくなかった」(サッカー関係者)
神戸が抱える闇は、まだまだ深そうだ。
(文=TV Journal編集部)
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