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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > インスタ映えすぎる刑務所
訪問ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.32

刑務所の至るところに”顔ハメ”……仁義なきインスタ映えの世界「益山矯導所セット場」

「愛の南京錠」ならぬ「告白手錠」

インスタ映えへの第一歩

 隣のプレハブ建物に入ると、裁判所を再現した部屋とともに、囚人服のレンタルコーナーが。

 しばらく見ていると、中学生男子はみな囚人服ではなく警察服を着用したがり、警棒をぶんぶん振り回している。中学生男子のマインドに国境はないのだと感慨を受けるのだった。

おおう……

 外に出て収監所へと向かう。その通路沿いに並ぶフェンスには、ずらりと手錠がかけられていた。どうやら、先ほどの「告白バス」で買える「告白手錠」とやらに愛のメッセージを書いて、ここにかければいいらしい。

 フェンスや手すりに南京錠をかけて永遠の愛を誓う「愛の南京錠」というスポットは、韓国はもちろん世界各地にあるが、南京錠ではなく手錠とは……。微妙に重い。

ポップな囚人オブジェ
本物そっくりの監獄が登場

 ポップアートを思わせる囚人の模型を横目に、収監所へと入った。薄暗い独房や取調室は、さすがに迫力満点。さらに、ところどころに顔ハメ看板が登場し、強引な客引きのようにあの手この手で写真撮影を促してくる。館内にはご丁寧にもフリーWi-Fiが飛んでおり、インスタの魔の手から逃れることは不可能。

 特に違和感を感じたのが、この場所に「犯罪はダメ、刑務所生活はしんどい」というメッセージ性が(刑務所の生活を伝える簡単な展示があるとはいえ)限りなくゼロに近いことだ。インスタ映えに特化した、ハッピーな世界観に包まれている。

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