「CD回収を『仕方ない』って思っちゃう僕らもヤバい」ダースレイダー、電気グルーヴ騒動を斬る!
#ピエール瀧 #石野卓球 #電気グルーヴ
石野卓球ツイートの功績
ダースレイダー 今回、卓球さんがTwitterで世間が「何言ってんだコイツ」っていうような選択肢をどんどん出したことはすごく重要だったと思う。釈放された瀧さんと笑顔のツーショットを出したツイートは決定打で、あの写真をいいと思う人と不謹慎だと怒る人がいる。その時点で選択肢が生じて、健全な状態に近づいている。どちらを選ぶのかは、その人の生き方や考え方ですよね。友達と話をしている時に、「あの写真はないわ」「いい写真だったじゃん」っていう会話が生まれてくる。そういった意味で、卓球さんのツイートは大きな功績を残したと思う。
――メンバーが不祥事を起こしたら連帯責任で謝罪するのが当然、という風潮にも一石を投じました。
ダースレイダー 卓球さんはTwitterで絡んでくる奴らをクランケって呼んでいるんですが、彼らに対して「お前ら、友達いねーんだろ?」「“知り合い”と“友達”は違うよ」ってツイートしていて、瀧さんみたいな境遇になった時に友達がいかに大切かということを教えてくれた。みんな、何かをやらかす可能性ってあると思うんですよ。事故を起こしてしまうとか、意図せず巻き込まれてしまうこともあるし。そういった状況に自分が置かれた時に、支えてくれる友達がいるかいないかで、まったく変わる。「自分に卓球さんみたいな友達がいるのといないのと、どっちがいいの?」「自分が困った時に、叩かれようが何しようが言いたいことを言ってくれる人がそばにいるのといないのとどっちがいい?」という話。僕は「友達いらないよ」って絶対に言えないし、そういう人のほうが多いんじゃないかな。
卓球さんが笑顔の写真を載せるまでは、「売り上げが、生活が、賠償金が」っていう話ばかりだったけど、そんなことよりも、それらと引き換えられないものを卓球さんは見せてくれたと思う。
(後編へ続く/取材・文=石井紘人@targma_fbrj)
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