『インハンド』クライマックスへ向けて盛り上がるも、視聴率は上がらずシリーズ化は微妙?
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数字が上がらず、シリーズ化は厳しい?
さて感想。第6話から前回までは1話完結スタイルでしたが、今回から再びフューチャージーンの陰謀がストーリーに絡んできて、クライマックスへ向け盛り上がってきました。
福山が何やら暗躍している様子の演出が目立ちますが、実はかつての部下で紐倉の助手だった入谷廻(松下優也)がエボラウイルスに感染した時に助けられなかったことを悔やみ、厚労省を利用して正義のために研究所を建設しようとしているのではないか、とも思え、この先の展開が気になるところです。
また、今回の最後に紐倉は何の意図があって福山に会いに行ったのか。さらには、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の内部に裏切り者がいるのではないかという疑惑も持ち上がり、次回へ向けて気になる点ばかり。脚本に無駄がなくテンポが良いので引き込まれてしまいます。
ストーリーの流れだけでなく、キャラクターやそれぞれの関係性の変化の描き方も秀逸。高家が紐倉に頼みごとをする際、あまのじゃくな性格を利用して、わざとすぐに諦めるフリをして関心を引くテクニックを覚えたり、牧野巴(菜々緒)が紐倉と高家を意のままに操りたい時には、わざと「勝手なことをするな」と念を押すことで、その“勝手なこと”をするように仕向けたりと、お互いの性格を知ったからこその駆け引きが随所に挿入されているため、随所でクスリとさせられます。
また、今回の序盤、高家が勝手に医師を辞めてしまったことを良子に謝る姿を目撃してしまった紐倉は、黒野に陽子の不適切な処置を咎める際、良子がそばにいることを意識して、患者に対して情熱を注ぐ高家の方がよっぽど医師らしいと褒め称えるなど、初回と比べると嘘のように他者を思いやる心が芽生えたように思います。
その成長をもっと見たい。シリーズ化を期待したいところですが、視聴率が微妙なんですよね。最終回へ向けて何とか右肩上がりを願いつつ、次回放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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