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阪急電鉄「毎月50万円」炎上広告が中止に! 一方「出勤してえらい!」西武鉄道の中吊りが人気

Twitterより(西武鉄道の車内)

「不愉快」「時代錯誤」と批判を浴びた阪急電鉄の中吊りジャック企画「ハタコトレイン」が、10日を最後に取りやめになったことがわかった。

 問題視されたのは、書籍『はたらく言葉たち』を発行したコンサルティング会社・パラドックスと阪急電鉄が共同で行ったメッセージ広告。神戸線などの車両には、同書から抜粋した「毎月50万円もらって生きがいのない生活、30万円だけど仕事が楽しい生活、どっちがいいか 研究機関研究者80代」「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ 外食チェーン経営者40代」といった文章が社内中に掲示され、今月30日まで行われる予定だった。

 Twitterに車内画像が投稿されるやいなや、「疲れてる時に見たら普通に吐き気する」「生き甲斐もクソもないのに15万しか貰ってない人がまるで1人も存在してないかのような言い方」「毎月50万もらってたら結婚するし生甲斐できますよ」「電車飛び込む人を増やしそうな広告ですね」などと批判が殺到した。

 なお、『はたらく言葉たち』は、パラドックスが15年にわたって企業に取材を行い、働き方に関する言葉を集めたものだといい、現在、9巻まで発行。また、阪急電鉄とのコラボ企画に合わせるように、クラウドファンディングサイト「Makuake」では、先月31日より同書の言葉を散りばめた手帳の制作プロジェクトを実施。しかし、目標金額350万円のうち、11日時点集まった支援金は4%に留まっている。

「『はたらく言葉たち』は、意識高い系ビジネスマン・ウーマンの声ばかりを集めた偏った内容。書籍や手帳にするのは結構ですし、『なんでも自分に当てはめようとする考え方がおかしい』という意見もありますが、理想ばかり追い求められないこのご時勢、これを公共の場に貼りだすのはセンスとしてダサすぎます」(スポーツ紙記者)

 この炎上騒動を受け、東京都や埼玉県に路線を有する西武鉄道が3月から行っている“コウペンちゃん”とのコラボ企画が話題に。池袋線などの特別車両に散りばめられたペンギンのキャラクター“コウペンちゃん”が「出勤してえらい!」「電車にのってえらい!」「混んでるのにえら~い!」「ドアに気をつけられてすごい!」などと、やたら褒めてくれるというものだ。

「『ハタコトレイン』とは対照的なコウペンちゃんの言葉に癒やされる人が続出。『客の気持ちを想像していない』と批判されている阪急電鉄は、西武鉄道から得るものがありそう」(同)

 わずか10日で終了してしまった「ハタコトレイン」。本当の「はたらく言葉たち」とは、この炎上で目にする言葉の数々なのかもしれない。

最終更新:2019/06/11 17:30
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