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日刊サイゾー トップ  > マンガに編集って必要?
じゃまおくんの「WEB漫クエスト」

出版不況を象徴する衝撃タイトル『マンガに、編集って必要ですか?』を読んで気がついたら泣いていた件

ドライに見えて、実はいいヤツ?

(c)青木U平/新潮社

「単行本が売れてないから…?」「そう…ですね」

 まったくオブラートに包まず、スーパードライに返答。そこはもっとなんか……柔らかい言い方ないの?

 ショックを隠しきれない佐木に対して、あっけらかんと返す坂本。

「考えてきたんです、新企画をいくつか」「佐木先生の新作、早く読みたくて」

(c)青木U平/新潮社

「考えられるかそんなもん」

 今さっき打ち切り宣告されたばかりですから、そりゃそうですよね。空気読めないにもホドがあります。恐るべしタピオカ世代。

……ここまで見てきて漫画家かわいそうすぎる、マジで編集絶滅しろと思った人が多数かもしれません。しかし、このへんから作品の流れが変わっていきます。

(c)青木U平/新潮社

 突然ポロポロと涙を流し始める坂本。そう、彼女も担当作品が打ち切りになることを人一倍悲しんでいたのです。涙を見せまいと平静を装っていたのですが、ついにこらえきれずに泣きだしてしまいました。

 あれ、もしかしてこの娘……いいヤツなんじゃ?

 実は彼女が持ってきた新作の企画書、相当に佐木のマンガを読み込んだ上で、今どきのトレンドも取り込んだ、しっかり作り込まれた企画書だったのです。その素晴らしさに、佐木もさすがに見直します。

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