複数のファーウェイ社員がCIAに協力したスパイ容疑で拘束!? 5G開発に関与する経営幹部も?
#中国 #アメリカ
中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)によるスパイ工作の嫌疑をかけるアメリカは、同社に対する包囲網を日に日に強化している。そんな中、ファーウェイ側もアメリカからのスパイ工作の被害に遭っていた可能性が浮上している。
同社の複数の社員が、アメリカに協力するスパイ活動をしていたとして拘束されたというのだ。
この情報は、エネルギー系の業界メディア「中国能源網」の韓暁平・首席情報官による、Q&Aサイト「知乎」の投稿で明らかとなった。
「今日の最新情報。ファーウェイが、内部にいるアメリカのスパイの一団を拘束した。国家安全局が直接動き、事前にファーウェイに通知していた。高級幹部も含まれる。多くは海外にいるときに寝返り、国内のファーウェイに戻ってからも米CIAのための仕事を続けていたが、いままさに船がひっくり返った」
そして、「ファーウェイの経営幹部が捕まった」と続ける。
この幹部は携帯電話部門の責任者であり、注目を集めている5Gの開発状況についてもよく知る人物だ。もし本当であれば大変な事件だが、政府系メディア「環球時報」(6月5日付)は即座に「徹頭徹尾デマである」と否定。幹部本人もメッセージアプリ「微信(WeChat)」を通じて、自由の身であることを強調している。ただ不思議なことに、ファーウェイからは正式なコメントが出ていない。幹部逮捕は誤報の可能性もあるが、スパイの疑いのある人物が拘束されたという情報については、ある程度信ぴょう性があるのかもしれない。
ファーウェイをめぐっては、米物流大手フェデックスが、東京から中国に送るはずの小包を無断で米国に転送するという事件が起きたばかりだ。フェデックスは誤配だとしているが、米国がファーウェイへの監視の目を光らせているのは間違いないだろう。6月5日、ファーウェイは中国郵政と戦略的提携を締結。それには物流分野も含まれ、フェデックスとの決別を示唆している。両者の一連の攻防を見ていると、米国がファーウェイにスパイを送り込んでいても、なんら不思議ではない。両者によるつばぜり合いは、当面続きそうだ。
(文=中山介石)
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