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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > ブレーク前夜!宮下草薙に聞く

宮下草薙、どこにも馴染めない2人がたどり着いた「ネガティブ漫才」という王道

「草薙がかわいい」は予想していなかった展開

これがお笑い第7世代です!

――宮下さんは、仲のいい芸人さんと飲みに行ったりするんですか?

宮下 僕は飲みがまぁ苦手なので。唯一芸人の中でLINE知ってるのはトム・ブラウンの布川さんぐらい。

――そこは何きっかけで?

宮下 ライブで一緒になることが多くて、そこでお話しするようになって。すごい話しやすい人で、本当にふざけてくるんですよ。ちゃんとこっちがタメ口でツッコめるような空気を作ってくれる。

草薙 お前、普段は『遊戯王』しかやってないから。

宮下 なんか芸人に素性を知られたくないんですよ。口軽いやつしかいないんで。あいつあんなこと言ってた、こんなことやってた、ってすぐ言うんですよ。

草薙 芸人が嫌いなんですよ。

――売れてる先輩と飲みにいって仲良くなってテレビに出る、みたいなことは考えないですか?

宮下 そんなことで仕事ってもらえるんですかね? 知ってたら行きますけど。「仕事をもらえる飲み会だよ」って言われたら、頑張って行くんですけど……。俺たち合コンも行かないし、浮いたウワサひとつない、珍しいコンビだなぁって思います。

――しかし、ネットで「草薙さんかわいい」っておっしゃってる方多いんですよ。

草薙 これ大丈夫かな……教えちゃって。

宮下 いいよ、全然。

草薙 俺好きなやつ……変なんですよ。

宮下 確かにな。

草薙 だって女の人どころか、お客さんが来たことなくて、ライブに。ノルマ制のライブは、場当たり終わってから変装してお客さんの列並んで「宮下草薙で2枚ください」って。

宮下 そうそう、お客さんのフリして。

草薙 自分たちでチケット買ってた。今はそれしなくていいのはありがたいですが、かわいくはない。

――ネガティブ漫才という、ネタの方向性が認知されてきて。これからもそのやり方で行くのか、それとも変えようと思っていますか?

宮下 できるところまでやりたいですよね。このネガティブな想像はすごい面白いし。でも、売れてない時期は「今度バイトしようかと思ってるんだけど」みたいな形は成立しやすいけど、だんだんそれはできづらくなってくる。

草薙 ネガティブに作ってるつもりは……ないんですけどね。

宮下 結構ウケてるんだから、ある程度自覚はあると思うんですけどね。さすがにこれだけやってたら。

草薙 なんの自覚?

宮下 いや、ネガティブな自分ウケてんなぁって。

草薙 だって、作ったネタの原稿全部送るんで。で、こいつが「これ残しで、これ消して」みたいなことやる。それは全然変わんないですけどね。

――本当、編集者みたいですよね。

草薙 ちゃんとやってんのかな、あれ。すごい速いんですよ、選ぶのが。

――敏腕編集者は、パッと見ればすぐわかるらしいですよ。

宮下 そうですね(ニヤリ)。
(取材・文=西澤千央)

最終更新:2019/06/07 14:13
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