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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > ブレーク前夜!宮下草薙に聞く

宮下草薙、どこにも馴染めない2人がたどり着いた「ネガティブ漫才」という王道

2人の関係は「編集者」と「ライター」!?

養成所でも周りに馴染めなかった2人。

――お2人の関係って、ちょっと編集者と書き手に似てるのかも。編集者は「読むプロ」で、読者に怒られても「読むプロが『面白い』って言ってくれたから大丈夫だ」っていうのが、ライターの心の支えになるんです。宮下さんが編集者で、草薙さんが書き手とすると。

草薙 そうですね。どんなにこっちが一生懸命作ったものでも、つまんないものはちゃんと「つまんない」って言ってくれるんで。そこはオーソドックスだから、逆に安心しますね。

宮下 僕コンビ組んだ時、「じゃない方」になる覚悟はあったんです。ただ最近思うのは「じゃない方」になるほど無個性でもないんだよな俺、って。自分で思ってるよりヤバいやつみたいなので、そこは二の矢になれればいいかな。

――冷静に分析されてますね。

草薙 後付け……これたぶん後付だと思うんですよね。だって、そんなの聞いたことないよ。

宮下 お前にプラン言ったところでね、計画通りに行えないでしょう。

草薙 いや……。

宮下 営業もそんな得意じゃないんで。なんとかテレビで食ってくしかない。

草薙 めちゃめちゃスベりました、この間営業行って。めちゃめちゃスベりましたよ。

――そんなに……?

草薙 わりとみんなワーッて出ていって「僕らのこと知ってる方~?」みたいな感じでいって、そこからネタをやるんです。ネタもいわゆる営業用のネタというか、わかりやすいやつを。

――おなじみのやつを。

草薙 それなのに僕ら「僕らのこと知ってる方~?」もやらず、いきなりネタを……しかも、一昨年ぐらいの『M-1』の予選でやったゴリゴリのやつを出ていってやって。本当誰も聞いてくれない、みたいな。それ7分ぐらいやって……7分後ぐらいに「僕らのこと知ってる人~?」って最後に聞くっていう。わけわかんない、パニックになって。

――宮下草薙を知らない方が多かった?

草薙 いや、まあまあみんな知っててくれてて。それでスベるんかいっていう。

――(笑)

宮下 うん、俺は「(ネタ前のトークを)やろう」って言ったんですけど、こいつが「やりたくない」って言ったんで。

草薙 恥ずかしい。お前やってくれよ。

宮下 いやいやいや、それは見づらいでしょ。お前がやって、全然できないところに「お前できねぇじゃねぇか」っていうのが一番わかりやすいだろ。

草薙 楽な仕事だよ。ツッコミなんて。

宮下 ちゃんと仕事は果たしてますよ。

草薙 お前はボケない。楽な仕事だよ、本当に!

――本当に仲がいいんですね(笑)。

草薙 ないです、全然。何も出ないです。何が欲しいんですか? 「仲がいい」が欲しいんですか??

――いや、特に何も考えずに言いました。

草薙 何が正解か……わかんない……仲が……仲いいが欲しいか……。

――草薙さん! 大丈夫です!

草薙 でも、その……ずるいポジションを取ってますよね、最近なんか宮下は。お父さんポジションというか。EXITのりんたろー。さんもやってるやつ。

宮下 りんたろー。さんのそのポジションは取ってないよ、俺は。

草薙 あのポジションの取り方はずるいなって、兼近くんとよく話してます。

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