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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『西園寺』浅利陽介復帰で広がりが!

『執事 西園寺の名推理2』燕尾服姿で華麗に舞う執事侍がカッコ良すぎる! 浅利陽介の復帰でドラマに広がりが生まれる

今回の一番の見どころは……

 そして、その翡翠のペンダントの持ち主である笹塚が犯人であることが判明します。笹塚は、廃れ行く時代劇の文化を守るため、強引に改革を推し進める天谷を殺すに至ったというわけだったのです。

 笹塚や古参スタッフたちが時代劇に懸ける想いを知った奈良橋は、新たな『あだ花侍』像を築き上げることを決意。その姿を、幽霊として現れた城ノ内が優しく見守る姿が映ったところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、槍があんなに上手く突き刺さる? とか、天谷を誘導した翡翠の下にチョークでバミリを描いた意味は? とか、忍者のコスチュームなんて簡単に用意できるのでは? とか。謎解きに関してはいつものように疑問に思う点がいくつかありました。

 しかしそんなことよりも、今回の一番の見どころは、西園寺が燕尾服姿で殺陣を行うシーンだったのでしょう。実際、Twitter上でドラマのハッシュタグ検索をすると、そのシーンの感想で埋め尽くされています。忍者たちをバッタバッタと斬りまくる華麗な執事侍はインパクト大でカッコ良すぎました。

 そんな西園寺に憧れを抱く、“慎次くん”こと助手執事の澤田慎次(浅利陽介)が今回から復帰。浅利のスケジュールの都合で、第1話でケガを負って治療に専念していたという設定だったのですが、やはり慎次くんがいると西園寺のカッコ良さが引き立つだけでなく、ドラマに広がりが生まれますね。

 先代の城ノ内と比較されてもがき苦しむ奈良橋にそっと寄り添い、偉大な先輩をもったがゆえのつらい気持ちを共有しつつも、「でも、目指す先を迷わなくてもいいから楽でいい、ともいいますよね」と語った場面は、慎次くんだからこそ説得力がありました。へらへらした顔で西園寺に金魚の糞のようにくっついて回るだけの新米執事・松本松五郎(森永悠希)では味わいの出ないシーンだったと思います。

 次回は西園寺が料理に挑戦するということで、今回の殺陣とは違った魅力を発揮することでしょう。また、初回からちょくちょく現れる謎の女・山崎和歌子(観月ありさ)の存在も気になるところ。今回のラスト、衆議院議員の大川龍之介(古谷一行)と電話で“18年前の西園寺”について会話をするシーンがありましたが、今後のストーリーにどう関わってくるのでしょうか。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2019/06/07 16:00
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