『ワイドナショー』で”炎上芸人”となった松本人志 各方面が問題発言を期待するワケ
#松本人志 #ワイドナショー
6月2日に放送されたフジテレビ系『ワイドナショー』で、ダウンタウンの松本人志が、川崎市の登戸駅近くで発生した襲撃事件の犯人に対する持論を展開し、物議を醸した。
松本は、大量殺人などの行為に及ぶ犯罪者に対して「不良品」という言葉を使い、「人間が生まれてくるなかで、どうしても不良品って何万個に1個(生まれる)。これはしょうがないと思うんですよね」と言及。さらに「もうその人たち(=不良品)同士でやりあってほしいですけどね」と語ったのだ。
この発言に対し、ネット上では犯罪者とはいえ人間を「不良品」と表現するのは不適切ではないかという声があがり、松本の人権意識の乏しさを指摘するネットユーザーも多かった。
「松本さんの意見は少々“強い”ものでした。もちろん批判覚悟での発言だったと思います。たしかに、人権意識が高い人であれば、絶対に人間を不良品呼ばわりすることはないですからね。でも、世の中に同じような考えを持っている人がそれなりにいるのも事実。素直な気持ちをそのまま話してしまったということなのでしょう」(テレビ局関係者)
『ワイドナショー』は収録放送であり、問題発言ということであればカットすることもできる。しかし、今回の松本の発言はそのまま放送された。
「『ワイドナショー』は基本的に松本人志ありきの番組であり、松本さんの意見を捻じ曲げることは不可能です。そういう意味では、制作サイドとしても“多少の問題発言であっても、松本さんの言葉を尊重する”という感覚がある。フジテレビとしては過去に『ごっつええ感じ』で松本さんの気分を損ねて、番組が終了したというトラウマもあるし、下手に松本さんの発言をカットして、本人の気分を損ねるわけにはいかないという思いもあるのでしょう」(同)
松本人志が自由を謳歌できる環境があるからか、放送後は毎回のようにネットメディアで松本の発言が取り上げられ、ちょっとした炎上騒ぎに発展することも珍しくない。
「炎上はあまりイメージがいいものではないですが、話題にならないよりはよっぽどマシです。『ワイドナショー』については、すでに問題発言が期待されている部分もありますし、スタッフとしても炎上騒ぎは“想定内”です。それに、最近のテレビ界では広告代理店を中心に、“視聴率が取れなくても、SNSでバズればOK”という風潮が出来上がりつつある。そういう意味では『ワイドナショー』はケチが付けようないほど完璧なんです」(構成作家)
松本の問題発言を期待しているのは、番組制作サイドだけではない。
「日曜日の午後というと、1週間の中でもっとも芸能ニュースが少ない時間帯。つまり、ネットメディア的にはPV(閲覧数)が取れない時間なんですよね。そこに、毎週ニュースを持ち込んでくれるのが『ワイドナショー』。ネットニュース界隈も松本さんに相当助けられています」(メディア関係者)
物議を醸すことは少なくないが、各方面からは問題発言を期待されている松本人志。『ワイドナショー』がネットを騒がせる日々は、まだまだ続きそうだ。
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