芸能界の元祖バカ息子? 勝新&中村玉緒の長男・鴈龍太郎の寂しすぎる現在「おふくろはパチンコに……」
#本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」 #勝新太郎 #中村玉緒 #鴈龍太郎
6月7日から開幕する大阪・新歌舞伎座開場60周年記念公演の6月の舞台に特別出演する女優・中村玉緒。石原裕次郎さん、高倉健さんと並び、昭和を代表する映画スターの勝新太郎さんの妻で、79歳になった今でも現役で活躍中だが、このほど、54歳になる長男で俳優の鴈龍太郎と、2年前から絶縁状態にあることが「女性自身」(光文社)に報じられた。
勝と玉緒の間に生まれた鴈は、“芸能界のサラブレッド”として期待されたが、デビュー前の82年に大麻密売で、2年後の84年には大麻取締法違反容疑で逮捕されている。
それでも親の七光りのもと、89年には本名の奥村雄大の名前で、勝さんが監督も務めた映画『座頭市』でデビューしたが、ここで事件が起こる。映画撮影中に、模擬刀ではなくスタッフが用意した真剣を使用したことで、共演俳優に重傷を負わせ、その後、死亡してしまったのだ。“殺陣師殺傷事件”として世間を騒がせたこの事件で、「真剣刀だとは知らなかった」という奥村が罪に問われることはなかったが、しばらく謹慎を余儀なくされた。
ちなみに、映画公開後の90年1月には、父親である勝さんが、ハワイのホノルル空港でマリファナとコカインを下着の中に隠し持っていたとして現行犯逮捕されている。日本に移送される際、「もうパンツははかない」と放言したことは今も語り草になっているが、その後、日本でも麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で逮捕されている。鴈が82年に大麻で逮捕された際には、姉の奥村真粧美も一緒だったことを思えば、此の親にして此の子あり、といったところだろう。
それでも、有名人で人気も高かった勝さんを当時のマスコミが深く追及しなかったこともあって、94年、勝さんは舞台『不知火検校』で復帰する。その際、長男の奥村も、芸名を鴈龍太郎に改めて復帰した。
ところが、97年、勝さんが65歳の若さでこの世を去ってしまう。勝さん亡き後は、母親の玉緒が鴈を一人前の俳優に育てようと尽力。バラエティタレントしてブレイクした自身のコネで、舞台やバラエティ番組に出演させたが、鴈が俳優として開花することはなかった。
筆者も、知人の芸能関係者から紹介され、ハワイで鴈と話す機会があった。だが、鴈は「親父が、親父が」と勝さんの自慢を繰り返すばかり。これでは売れないと感じた。
精神的にも経済的にも親への依存を続ける息子について、玉緒も、女性誌「婦人公論」(中央公論新社)のインタビューで「私はちょっと贅沢をさせて、(子供たちの)育て方を間違えたかもしれません」と漏らしたこともあった。実際、鴈のみならず姉の真粧美にも甘く、彼女が北海道の資産家の息子と結婚した際には、式の当日に「嫌ならすぐ帰って来てもいいのよ」と声をかけたことが話題となったが、その言葉通り、真粧美はスピード離婚している(勝さんが、婿の父親からの多額な借金を背負っていたことから政略結婚だったとも噂された)。
それでも、「でも、私にとっては、大事な子供たちです。娘はいちど結婚してすぐ離婚しましたし、息子もまだ独身ですが、早くいい嫁さんに来てもらって、孫の顔が見たいですね」(前出「婦人公論」)と親の顔を見せている。
しかし、鴈は結婚どころか、仕事に対しても意欲がなく、母親の経済力に頼る生活を続けている。「女性自身」によれば、業を煮やした玉緒が、「私が面倒をみているかぎり、あの子が立ち直ることはない」として、経済的援助を打ち切り、2年前から絶縁状態だという。
ところが、鴈は東京・赤坂で親しくなった飲食店関係者相手に、悪びれる様子もなく「俺は金が無い。おふくろから小遣いをもらっている。おふくろは時間があると赤坂のパチンコ屋にいる」と嘯いていたという。玉緒の唯一の趣味がパチンコであることは業界では有名な話だが、どうやら鴈はパチンコ帰りの玉緒を狙って小遣いをせびっているようなのだ。
“芸能界のバカ息子”といえば、大女優・三田佳子の次男・高橋祐也をめぐる不祥事もまだ記憶に新しいが、彼女も息子への経済的援助を続けている。それが母親の悲しい性なのかもしれないが、いずれにせよ、「孝行のしたい時分に親は無し」などということにならないよう、2人とも早く目を覚まし、再起を目指してほしいものだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事