トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 「まちがい」が重なり合う『パフェ』7話

二人の関係に名前をつけて縛りつけるのはもうやめよう――ドラマ『パーフェクトワールド』第7話

小さな「まちがい」が重なり合う関係?

 お互いの気持ちの整理がつき、ぎこちなさが消えていく樹とつぐみ。全てが収まるところに収まり、まとまっていくように見える中、菅田将暉による主題歌「まちがいさがし」が流れる。

 この曲を聴きながら見ていて、なんだかこの幸せなシーンが、“小さなまちがい”の積み重ねによって作られているように感じてしまった。つぐみの中に樹への想いがあるのを許してしまう是枝、是枝の存在を知ってつぐみの幸せを見届けようとする樹、自分の中に残っている樹への想いをぶつける長沢、それぞれが少しずつ間違いを犯してしまっているのではないか、そんな気持ちになったエンディングだった。

 そんな、どこかひっかかった気持ちの中、松本を地震が襲う。樹の上に倒れてくる建材は、まるで、これから起こる波乱を暗示しているかのようだ。

 このまま、つぐみと是枝は結婚するのだろうか。このドラマでは、自分の気持ちを押し殺すため、別の人と結婚して不幸になった長沢という例がすでにある。そことの対比というところが、このドラマの示す一つの教訓になるかもしれない。

 結婚に関しては、「初恋は成就しない」とか、「一番好きな人よりも、好きになってくれた人と結婚したほうが女性は幸せになれる」など、世間で言われている言葉はいくらでもある。つぐみの中にも、そんな考えがあるのかもしれない。でも結局、どんな決断をした人が幸せになったかなんて、正確な数値を出すことはできないだろう。

 ここまで来たら、つぐみの結婚式に、樹が花嫁を奪い去りに来る……なんていう展開はどうだろう? さすがにベタすぎて、それはないか。

(文=プレヤード)

最終更新:2019/06/06 18:57
12
ページ上部へ戻る

配給映画