福山雅治主演ドラマが『半沢直樹』そっくりに! “加齢なる”本部編のスタート『集団左遷!!』第7話
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おじさん天国と化した本部編
蒲田支店の若手行員・滝川(神木隆之介)や木田(中村アン)たちが姿を消し、キャストの年齢層がぐ~んと上がった第7話。華麗な新章の幕開けとは言いがたく、加齢臭漂う本部編の始まりとなりました。
片岡ががんばったせいで、かつては片岡の上司だった宿利部長(酒向芳)は追い出し部屋の住人となってしまい、片岡とは同期入社で仲のよかった梅原(尾美としのり)は横山派閥の一員となり、片岡によそよそしくなります。鮫島(小手伸也)の横山常務へのロボット風腰ぎんちゃくぶりはすっかり板に付いてきました。いろんなタイプのおじさんたちが百花繚乱。おじさん天国となった本部編でした。日本はこれからいよいよ高齢化社会を迎えるのだなと実感した次第です。
先週はV6の岡田准一が財前教授役を演じた『白い巨塔』(テレビ朝日系)の最終話とバッティングし、ほぼダブルスコアの大差で視聴率バトルに破れてしまいました。新規巻き返しを狙った第7話の気になるその結果は……?
第6話の視聴率7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から第7話は9.4%に上昇。池井戸潤原作の『半沢直樹』(TBS系)とは異なるテイストの銀行員ものを目指してスタートした『集団左遷!!』でしたが、金融庁の視察や本部内の派閥争いなど、『半沢直樹』っぽい要素を投入した本部編のほうが数字がよかったとは何とも皮肉です。視聴率の下落を止めるためには、かまっていられなかったのでしょう。裏でテレビ朝日が放映していた岡田准一主演の時代劇大作『関ヶ原』(17年)が大きな話題になってなかったことも幸いしたようです。
残りの話数で、大手銀行に巣食う闇が暴かれることになるようです。ザルのような脚本なので、どこまでリアルに大企業の闇に迫ることができるのかはなはだ疑問ですが、横山専務を演じる三上博史が独自の組織論、世界観を訴えるシーンには期待を寄せたいと思います。
(文=長野辰次)
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