元NGT48劇場支配人・今村悦朗が語る暴行事件の真相が的外れ…鎮火しないネット炎上
山口真帆が卒業し、芸能事務所大手・研音への移籍が発表された後もNGT48暴行事件に端を発した騒動はまったく終わりが見えない。NGT48に残った中で、山口真帆の味方ではなかったと見られるメンバーに対する嫌悪感をあからさまにネットに書き込むユーザーも絶えない。
そんななか、元NGT48劇場支配人・今村悦朗氏のインタビューが新潮社のネットニュースサイト「デイリー新潮」に転載され話題を呼んでいる。これは5月23日発売の「週刊新潮」(新潮社)2019年5月30日号に掲載されたものだ。
今村氏は騒動の渦中で元AKB48運営・戸賀崎智信氏の不適切なSNS投稿がきっかけとなり、AKSとの契約を解除。すでにNGT48とは無関係の人物となっている。山口真帆は最初の告発において今村氏を名指しで批判しており、今村氏はこの騒動について最もよく知る人物だったはずであることから、問題が解決されていない状況での契約解除には批判が集まった。
そんな今村氏がここにきてようやく口を開いた。注目されるのも当然だが、その内容はこれまでAKSが発表してきたことの焼き直しであり、ファンが期待するような“事件の真相”ではなかった。
今村氏に対して、暴行に関与したファンたちと通じていたのではないか、という疑惑を持つネットユーザーも多いが、今村氏はこれを否定。
今村氏は、<パトカーを覗いて2人の顔を確認しましたが、全く見覚えはなかった。僕が彼らと知り合いだった、しかも、癒着していたなんて絶対に有り得ません。握手会やイベントでファンと会話することはあっても、メンバーが嫌がる行為をすれば叱りつけ、出禁にしたこともあります>と、噂を一蹴した。
メンバーに対しても<特定のファンと深くつながったら、真剣に握手会やイベントに来てくれるファンを裏切ることになるんだよ>と訓示を述べてきたそうだ。
また、事件後の対応にも問題はなかったと語る。警察の徹底的な捜査の結果、メンバーが事件に関与した証拠は出なかったのであり、犯人が不起訴処分となった理由は今村氏も知らず、また、AKSが被害届を取り下げさせた事実もないと語った。
そのうえで、<1月9日に彼女が“告発”した後、僕は翌日の3周年公演で経緯を説明して騒動になったことを謝罪すると決めていました。ただ、まもなくこの件は会社が引き継ぐことになって、支配人も降りてほしい、と。あの時もっと食い下がるべきだったと後悔しています>と証言。騒動発覚後に支配人が表に立たず、説明責任を果たさなかったのには会社の意向があったのだとした。
「暴行事件」はもはや一連の騒動の“一部”でしかなくなっている?
5月24日、AKSは不起訴処分となった男性2人を相手に損害賠償を求めて新潟地裁に提訴している。メンバーが暴行に関与したかどうかも、再度調査が行われるだろう。
しかし、それでこの“騒動”が収束するわけではないのかもしれない。もはや、暴行への直接的な関与があったか否かは、NGT48問題の一部分でしかなくなってしまったからだ。
NGT48暴行事件を経て、グループおよびAKSに向けられる世間の不信感は募る一方だった。それは事件をめぐる不可思議な対応が大きな理由となっている。
3周年記念公演で暴行の被害者である山口が謝罪させられたこと、AKSおよびNGT48運営が山口の訴えに応じなかったこと、記者会見での醜態、そして、先日の加藤美南のインスタグラムストーリーへの誤爆によってメンバー間に“いじめ”の構図があったのではないかという疑惑も深まっている。つまり、犯行グループに山口急襲を唆したか否かは、すでに焦点から外れているのではないか。
5月24日から始まった早川麻衣子支配人によるツイートも、第三者委員会の報告書との矛盾を何点も指摘されるなど、火に油を注ぐかたちとなった。
加藤美南のインスタグラムアカウントには8万もの個人攻撃を含んだコメントが押し寄せているのが現状だ。
すべてはAKSの初期対応のまずさから来ている。山口の告発を受け、すぐに情報を開示することが出来ていれば。また、山口と不仲・対立していたメンバーたちがいるとして、双方を取り持つ指導が出来ていれば。ファンとの「つながり」を注意できていれば。しかしもう、取り返しのつかないことだ。
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