日本の「マー活」はヌルい!? 本場中国で”激辛”歯磨き粉が大ヒット! 高額転売も……
#中国
唐辛子のヒリヒリするような辛さと、花椒の舌が痺れるような辛さが特徴の「麻辣(マーラー)」。中国四川省や重慶の火鍋で欠かせないこの味覚が日本でひそかなブームとなり、カップ麺をはじめ、さまざまな商品が発売されている。自身の食生活に麻辣味を積極的に導入する「マー活」という言葉も生まれたほどだ。
しかし本場中国では、そんな日本のマー活を「ヌルい」とあざ笑うかのような、常識を覆す麻辣商品が発売され、話題になっている。
「上游新聞」(5月10日付)によると、4月末、火鍋味の歯磨き粉がECサイトで発売された。この商品は歯磨き粉メーカーと四川省成都市の火鍋チェーンがコラボし、開発されたという。中身は透明のジェルタイプで、唐辛子の赤い粒々が透けて見える。辛さは「微笑辣」「中度辣」「変態辣」の3段階あり、辛さへの耐性が強い四川・重慶人のニーズにも応えているが、口腔内に不調を抱えていたり知覚過敏の人は使わないよう呼びかけている。確かに「変態辣」ともなると、口内炎持ちには刺激がきつそうだ。
この記事に対し、ネット上では「火鍋を食べたくなったら、これで歯磨きをすればいいんだ」「調味料としても使えるのでは」などと反響が大きく、3,000セット限定で予約販売された商品は、あっという間に売り切れた。追加で200セット販売されたが、それも即完売で、高額で転売されるほどの人気となっている。中には、1セット568元(約9,000円)で転売しているユーザーもいた。味を占めたメーカーは、今後冷感や酸味、甘味を特徴とした歯磨き粉を開発したいと意欲を示しているが、歯をきれいにするという本来の用途を満たしているかどうかは疑問だ。
ともあれ、中国ではこれまでもさまざまな辛味商品が登場している。アイスやチョコレートぐらいならまだ理解できるが、辛味ソースが生クリームにかけられたカフェモカや生姜汁を入れたヨーグルトといったものまである。
インバウンド市場を狙っている日本企業の商品開発のヒントになるかも!?
(文=大橋史彦)
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