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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 五輪から1年、町全体が珍スポに?
訪問ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.31

オリンピックから1年、町全体が珍スポに?「平昌オリンピック跡地」

五輪グッズが投げやりセール状態に…

 実際にオリンピックの競技が行われたこの場所は、周辺を一望できる展望台として活用されており、さらに一般客もジャンプ台の出発地点に立ち、その高さを体験できるようになっている。こちらは平日にも限らず、それなりに訪問客が集まっている印象だ。

 ただし、祭りの後の脱力感が漂っているのは否めない。お土産屋ではいまだに平昌オリンピック公式グッズが販売されているが、ひとつ買えばもうひとつもらえるという投げやりなセールが行われていた。オリンピック当時、スホラン・バンダビ人形は大人気で品切れが続き、高価で転売されるほどのだったのだが……。

スキージャンプ台の地上階は「スキー歴史館」となっている。スホラン・バンダビのぞんざいな扱いがジワる
「“特別イベント”今日だけ1+1 オリンピック公式グッズ」と手書きされたポップが味わい深い。しかし、今日だけなわけない

 再びタクシーを呼び、さきほど聖火台が見えた敷地へと向かった。タクシーに乗るたびに運転手に「オリンピックで暮らしは良くなったか」と質問してみたのだが、みな口をそろえて「道が広くなっただけ」と話すのが興味深い。

 タクシーは広い道路をひた走り、間もなくだだっ広い更地に到着。ここには平昌オリンピックの開閉幕式が行われた「平昌オリンピックスタジアム」があったが、役割を終えた後はすぐに撤去され、五角形の敷地が遺跡のように残るのみだ。

 その横には何かのオブジェのように聖火台が残されているが、周辺には人っ子ひとりおらず、言いようのない珍スポ感が漂っていた。

奥の高台に「平昌オリンピックスタジアム」があった。本館として使われていた手前の建物は、2020年を目標に「平昌オリンピック記念館」になることが発表されているが、先行きは不透明
突っ込みどころのない聖火台

 すべての見学を終え、バスターミナルのあるふもとの町まで歩いて降りる。民家の軒先には名物であるファンテ(スケトウダラの干物)がずらりと並び、見ていて飽きない。途中の店でファンテのスープの定食を美味しくいただく。

 再び町の中心部を練り歩くと、町の規模に対してお土産屋がやたら多いことに気が付いた。そこにはオリンピックのグッズが山のように並び、割引価格で販売されている。

 さらにそうしたお土産屋ばかりでなく、カフェやコンビニといった普通の店でも、普通にグッズが売られているのには驚いた。もはやスホラン・バンダビ人形がこの町の特産物のようだ。

 莫大な費用を投資し作られた施設を、オリンピック後にどう有効利用するかが、開催都市の課題だ。平昌は未だに活路を見いだせておらず、空いた施設の維持費に追われているが、果たして我らが東京オリンピックは一体どうなることやら。来年、再来年の東京に思いを馳せつつ、マスコットグッズ大豊作の田舎町を後にした。

(文・写真=清水2000@simizu2000

◆「韓国珍スポ探訪記」過去記事はこちらから

最終更新:2019/05/30 18:00
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