トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『あな番』待ち受けるのは地獄?

『あなたの番です』原田知世と田中圭の先に待ち受けるのは地獄しかない?

日本テレビ系『あなたの番です』

 5月19日に『あなたの番です』(日本テレビ系)の第5話が放送された。

 俳優の袴田吉彦が殺害されて責任を感じた久住譲(袴田吉彦)は、交換殺人ゲームについて手塚菜奈(原田知世)に相談した。久住が引いた紙に書かれていた名前が「細川朝男(野間口徹)」と知った菜奈は「それは私が書きました。だから、殺さないでください」と懇願する。さらに菜奈は翔太(田中圭)に、まだ朝男と結婚している事実を告白した。当然、翔太は大ショックを受ける。

 菜奈はゲーム参加者が書いた名前、さらに引いた紙に書かれていた名前をすべて把握しておいたほうがいいと考え、臨時の住民会を開いた。しかし、やって来たのは翔太、久住、榎本早苗(木村多江)、黒島沙和(西野七瀬)の4人だけだった。出席者が名前を教え合っていると、そこに北川澄香(真飛聖)が遅れてやって来た。北川は紙に「児嶋佳世(片岡礼子)」の名を書いたと明かし、引いた紙は白紙だったと打ち明けた。「白紙でよかったんですよ。殺したい人の名前なんて書くべきじゃなかったんです!」と、後悔する北川。

 一方、佳代と別居中の俊明(坪倉由幸)は、佳世に会社宛てで送らせたゴルフバッグを受け取った。そのバッグを開けると、中には佳世の足が入っていた。

やってることがひどすぎる菜奈、思考回路が危ない翔太

 謎と伏線が増えていく一方のこのドラマ。キリがないので、ひとまずそれらは横に置いておきたい。本稿では、手塚夫妻についてどうしても掘り下げたいのだ。この2人、異常である。

 まずは、菜奈のほうから。この人が翔太に行っている仕打ちは常軌を逸している。夫である朝男とケリが付いていないのに、年下の男を欺いたままのうのうとマンションを購入し、悪びれず引っ越した。籍を入れられないくせに新婚夫婦を装い、手塚姓を堂々と名乗る厚顔っぷり。事の経緯をようやく翔太に説明したが、「あくまで自分は被害者」というエクスキューズを付けることは怠らない。朝男との別れの理由を問われても、徹底してはぐらかす態度。なぜか、あまり悪びれていないのにも引っ掛かる。「ブラック菜奈ちゃん」の一語で済ませられる行いではないだろう。さらに、ウソをつくときの仕草(両手の指を重ねる)を毎日のように翔太に見せている。ウソばかりなのだ。彼女の癖を見抜いている翔太は、わかっているのに見て見ぬふりをしている。ひどいと思う。

 というか、翔太のほうもおかしい。ウソをつかれた側なのに「気づいてあげられなくてごめん」と逆に頭を下げる不可解さ。彼の一途の度合いはヤバさを感じるほどだ。思考回路が理解できない。どんなシチュエーションでも「菜奈ちゃんに非はない。悪いのは他の人」という着地点を無理やり見つけるのが翔太である。

 2人のこの先を想像してみた。交換殺人ゲームが進み、菜奈に危害が及んだとする。そのとき、菜奈に非があったとしても翔太はそれを認めないだろう。他者に非があると認識し、暴走してもおかしくない。だから、彼は危ないのだ。

 いま、菜奈が厄介な存在と考えているのは朝男である。もしも彼が殺されたら、真っ先に疑われるのは菜奈と翔太のはず。戸籍上、夫婦なのは菜奈と朝男のほうで、菜奈と翔太は不倫関係ということになる。菜奈と翔太の先に待ち受けているのは地獄しかないと思う。

 1つ気になるシーンがあった。菜奈が翔太に秘密を打ち明けた際、テーブルの下に録音機らしき物がかましてあったのだ。誰が、なんの目的で録音しているのか? 疑心暗鬼の充満するマンションである。ろくな物件じゃない。

12
ページ上部へ戻る

配給映画